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トムリンHCを支持するスティーラーズ社長ルーニー二世、プレーオフでの敗戦続きには「もううんざり」

2024年01月30日(火) 17:05


ピッツバーグ・スティーラーズ【NFL】

チームのCEOやオーナーが「もううんざりだ」と口にした時、普通ならその人の直属の部下にとって良い兆候ではない。

だが、ピッツバーグ・スティーラーズにとってその発言は、今が変革の時だという意味に過ぎないようだ。

スティーラーズのオーナー兼社長のアート・ルーニー二世は「もううんざりだ。勝利を積み重ね、次のステップに踏み出す時期がきた」と『ESPN』に話している。

次のステップはすでにスティーラーズのコーチングスタッフから始まっており、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンが2024年に戻ってくるかどうかを疑問視する声もあった。トムリンHCは絶体絶命の状況からレギュラーシーズンの最後の3試合の全てで勝ち、スティーラーズのプレーオフ進出に成功したばかりだが、2024年以降の契約は結んでおらず、トムリンHCがピッツバーグでの長い在任中に契約の最終年を迎えるのは初めてのケースとなる。

現地29日(月)にルーニーは、2016年以来プレーオフでの勝利を祝えていないこの街で誰もが焦りを募らせていることを認めながらも、トムリンHCに対する懸念を取り除いた。

「選手たちはまだマイクのことを信頼していて、それが何より大事だ」とルーニーは述べている。

「われわれが彼を雇った時に見た重要な要素を、彼はまだ兼ね備えている。彼はシーズンを通して20代の若者たちの注意を引きつけ、最後まで戦い続けることができる」

「だから、マイクのことはまだ良く思っている。もちろん、そうでなければ(交代を)決断するだろう。もしマイクがわれわれをチャンピオンシップに導けないと考えていたら、彼はここにいない。そのために彼はここにいる」

スティーラーズは他にも問題を抱えている。つまり、攻撃コーディネーター(OC)とクオーターバック(QB)だ。ルーニーはQBケニー・ピケットがNFLでの2年目の大半で苦戦するのを見ながらもまだピケットを信じている一方で、QBメイソン・ルドルフとのポジション争いも期待しているという。

「われわれはケニー・ピケットと彼の将来についてまだ好感触を持っているが、次のステップに進むためにはハードワークが必要であることを本人は分かっている」とルーニーは述べている。

「そのことについてはすでに話した。スティーラーズでのキャリアを振り返って、われわれがケニーに好感を持っているのは、彼が懸命に努力し、毎年成長しているということ。だから、これからもそうなることを期待している」

スティーラーズでは共通したテーマが形成しつつある。要するに、チームにはもう猶予期間がない。組織全体に対して、2024年は予測ではなく結果が問われる。

ルーニーはトムリンHCについてさらにこう語った。

「そこに決意と覚悟があるのは間違いない。前にも話したと思うが、このチームに長年かかわってきた者は誰もが次のステップに進むことに不安を感じていると思うし、焦りもある。われわれはみんなが期待しているような変化を実現しなければならない。マイクはこの組織の誰よりも、そのことを固く信じている」

【R】