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WRトニーの負傷は「決して作り話ではない」とチーフスHCリード

2024年01月31日(水) 10:55


カンザスシティ・チーフスのカダリウス・トニー【Sam Lutz/Kansas City Chiefs via AP】

現地29日(月)、カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードはボルティモア・レイブンズに勝利したAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームを迎えるにあたり、チームがワイドレシーバー(WR)カダリウス・トニーに関して誤ったケガの情報を提供していたという考えを否定した。

『Associated Press(AP通信)』によると、リードHCは当時の状況について聞かれた際に「どう見ても彼の名前は故障者報告にあった。その部分は決して作り話ではない。彼はいくつかのことに取り組んでおり、また戻ってくるだろう」と答えたという。

リードHCはトニーが週末に『Instagram(インスタグラム)』のライブで「ケガはしていない・・・何も」と言い、チームがウソをついたと告発したことを受けて、今回の件に反応している。

リードHCは、トニーが行ったソーシャルメディアの投稿は見ていないものの、その存在は耳にしていると明かした。

また、トニーはチームにとどまるのかと質問されたリードHCは「彼はまたそこに戻ってくるだろう。彼がどうするか見ていくつもりだ」と話している。

土曜日、チーフスはAFCチャンピオンシップゲームに先立ち、腰背部のケガと個人的な理由でトニーを除外したと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームス・パーマーによると、トニーのパートナーが土曜日に第一子を出産したことにより、個人的な理由も加わったという。

NFLは不正確な、あるいは誤解を招くような故障者報告をしたクラブやコーチに対して罰金を科すことができる。12月には、タンパベイ・バッカニアーズ戦で制限を受けたアトランタ・ファルコンズのランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンが体調を崩していたことを公表していなかったとして、ファルコンズの元HCアーサー・スミスに2万5,000ドル(約369万円)、チームに7万5,000ドル(約1,106万円)の罰金が科された。

トニーはシーズン第15週に行われたニューイングランド・ペイトリオッツ戦を最後にプレーしていない。ペイトリオッツ戦ではボールが手をすり抜けたことで、トニーは今季2度目のインターセプトを喫している。

2022年10月、チーフスはドラフト3巡目指名権および6巡目指名権と引き換えにトニーを獲得。トニーをドラフト1巡目指名したニューヨーク・ジャイアンツが引き出せなかった才能を、自分たちが開花させられると信じてのトレードだった。トニーは昨季のスーパーボウルでタッチダウンレシーブ1回を記録し、多量のパントリターンに成功するなど、チームがフィラデルフィア・イーグルスを下すのに貢献している。

チーフスが2月11日(日)にラスベガスでサンフランシスコ・49ersと対戦するとき、トニーが再びスーパーボウルで勇姿を見せるチャンスを得るかはまだ分からない。

2023年シーズンに出場した13試合で、トニーはターゲット38回、キャッチ27回、169ヤード、タッチダウン1回をマークしている。

月曜日のミーティング後、チーフスは火曜日と水曜日に休みをとり、木曜日から練習を再開する予定だ。

【RA】