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ライオンズOCジョンソンがチームに残留することをシーホークスとコマンダースに報告

2024年01月31日(水) 10:51


デトロイト・ライオンズのベン・ジョンソン【AP Photo/Brian Westerholt, File】

ベン・ジョンソンにはデトロイトでやり残したことがある。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地30日(火)に状況を知る人物の話をもとに報じたところによると、デトロイト・ライオンズの攻撃コーディネーター(OC)であるジョンソンがチームに残留することをシアトル・シーホークスとワシントン・コマンダースに伝えたという。

シーホークスとコマンダースは現在もヘッドコーチ(HC)を募集している2チームだ。ジョンソンは今週、それぞれのチームとの面談を受ける予定だった。

37歳のジョンソンはこの2シーズンにライオンズ攻撃陣を躍進させたことから、ヘッドコーチの有力候補と目されてきた。ジョンソンが2022年にダン・キャンベルHC率いるオフェンスの指揮官に就任してから、ライオンズは試合平均得点(26.9点)で4位、試合平均トータルヤード(387.4ヤード)で1位、プレー平均ヤード(5.9ヤード)で5位につけている。

ランとパスのバランスがとれたオフェンスを展開するジョンソンは、オフェンシブラインの強みを生かしながら、それをスキルポジションの選手たちの特徴とうまく融合させてきた。独創的なプレーコールを織り交ぜることで、ジョンソンのスキームは相手ディフェンスにとって扱いにくいものとなっている。2023年、ライオンズにはワイドレシーバー(WR)アモン-ラ・セント・ブラウン(1,539ヤード)やランニングバック(RB)ジャーマイア・ギブス(1,261ヤード)、RBデビッド・モンゴメリー(1,132ヤード)、タイトエンド(TE)サム・ラポルタ(893ヤード)など、500ヤード以上のスクリメージヤードを記録した選手が、NFL最多タイとなる4名いた。

クオーターバック(QB)を快適な状況に置くことに貢献したジョンソンの指揮下で、QBジャレッド・ゴフは輝きを放っている。ジョンソンが2022年に攻撃コーディネーターに就任して以来、ゴフはパスヤード(9,013ヤード)とタッチダウン対インターセプト比(59対19)でNFL内2位につけている。

ジョンソンがヘッドコーチになる機会を見送ってライオンズに戻るのはこれで2シーズン目だ。ライオンズ攻撃陣がこのまま軌道に乗り続ければ、ジョンソンは2025年の採用サイクルで再び人気を集める候補となるだろう。

ジョンソンをモータウンにとどめておくことは、キャンベルHCにとって大きな恩恵となるはずだ。キャンベルHCにはNFL屈指のプレーコーラーの後任を探す心配をする必要がない。

去る日曜日にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームで敗れたライオンズ。ジョンソンの復帰は、センセーショナルな2023年シーズンを過ごすも、スーパーボウル出場をあと一歩のところで逃したライオンズが、一発屋としてその勢いを落とすことはないという考えに命を吹き込むだろう。

【RA】