ニュース

「俺はまだフットボールができる」とレイブンズでの1年を振り返るWRベッカム

2024年01月31日(水) 14:38


ボルティモア・レイブンズのオデル・ベッカム【Kevin Terrell via AP】

ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムはボルティモア・レイブンズでの最初のシーズンが現地28日(日)のAFC(アメリカン・フットボール・リーグ)チャンピオンシップゲーム、カンザスシティ・チーフス戦の敗戦で終わり、フリーエージェント(FA)市場に戻る。

キャッチ35回、565ヤード、タッチダウン3回を記録したベッカムは、2022年シーズン全試合を欠場した後、昨シーズンはレギュラーシーズン14試合に出場した。31歳のベッカムの最大の功績は、「自分にはまだ力がある」と証明できたことだという。

ベッカムは日曜日、チームの公式サイトを通じて「自分自身について感じたことがあるとすれば、誰の意見とかそういうことに関係なく、まだフットボールができるということ、そしてまだ自分には力があるということだ」と語った。

「今日の結果は残念だった。俺にとっては、この部屋にいる誰よりもずっと大きなことで、一緒に頑張ってきた仲間たちとチャンピオンの瞬間を過ごすことが目標だった。だから俺としては、自分の将来に関して、ただ一歩下がって、ちょっと息を吸って、顔を上げて、人生は続くんだということを理解して、その次に何が起こるか考えようと思う」

ベッカムは第56回スーパーボウルで負った膝のケガから復帰後、シーズン第3週と第4週を欠場。シーズン中盤には、3週間で2度(シーズン第11週、第13週)90ヤード以上を記録するなど、調子を上げてきたように見えた。しかし、その勢いは続かず、一過性のものに終わった。

ベッカムはディビジョナルラウンドのヒューストン・テキサンズ戦で先発したにもかかわらず、わずかスナップ20回しかプレーせず、ターゲットになったのもわずか1回で、キャッチ1回、12ヤードという結果だった。日曜日のチーフス戦では、ベッカムはモードを入れ替え、ターゲット6回でキャッチ3回、22ヤードという記録を残した。

フリーエージェントに向けて、ベッカムは2024年シーズンにレイブンズに戻りたいかと聞かれた。

ベッカムは「その質問に対する正しい答えはわからないが、俺はすべての瞬間を楽しんできた」と答えた。

さらにベッカムは「ボルティモアが本当に大好きだよ。まるで故郷のように感じた。俺にとって素晴らしい場所だ。ボルティモアの街は何よりも望んでいた場所だった。俺らがチャンピオンとしてフィールドに立ち、ザ・バンク(M&Tバンク・スタジアム)が揺れ動く瞬間を、みんなにも味わってほしかった。それにはちょっと足りなかったけどね」とつけ加えた。

2023年シーズン、ベッカムはレイブンズで1年1,500万ドル(約22億1,190万円)の契約を結んだ。キャッチ30回以上で25万ドル(約3,687万円)、500ヤード以上で50万ドル(約7,373万円)、タッチダウン3回以上で25万ドルというインセンティブ契約を結んでいたため、レギュラーシーズンでの活躍により、100万ドル(約1億4,746万円)を追加で獲得した。

ベッカムはまだ活躍できることを示したが、31歳の時の成績がWRジョシュ・パーマー、WRノア・ブラウン、WRマイケル・ウィルソンと同等だったことを考えると、2024年シーズンに同様の契約を得るのは難しいかもしれない。

【AK】