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パッカーズがボストン・カレッジHCジェフ・ハフリーを次期DCとして採用

2024年02月01日(木) 11:48


ジェフ・ハフリー【NFL】

グリーンベイ・パッカーズは守備コーディネーター(DC)の後任を探すために大学にまで手を伸ばしている。

現地1月31日(水)、パッカーズがボストン・カレッジのヘッドコーチ(HC)であるジェフ・ハフリーを守備コーディネーターとして採用すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話をもとに報じた。

ボストン・カレッジ時代に比較的すぐに成功を収めたハフリーは、2020年に6勝5敗、2021年に6勝6敗という成績に導き、2026年シーズン末までチームに在籍する契約を手に入れた。しかしその後、状況は下降の一途をたどっている。ボストン・カレッジイーグルスは2022年シーズンを3勝9敗で終え、2023年シーズンは6勝6敗でなんとかボウルゲームへの出場資格を取り戻した。

単純に、ハフリーは2024年シーズンを迎えるにあたって立場が危うくなっていたと言えよう。そうした中で、ハフリーは現代のカレッジフットボールという、ますます予測不可能になっている環境に運命を委ねる代わりに、NFLチームに加わるチャンスをつかんでいる。

ハフリーはグリーンベイへ向かうべく北上する予定だ。そこにいるパッカーズファンは予測不可能なジョー・バリー前DCのディフェンスに慣れ親しんでいる。バリー率いるディフェンスは2023年シーズンにトータルディフェンスで17位、被得点で10位につけたものの、アトランタ・ファルコンズ(7勝10敗)、デトロイト・ライオンズ(12勝5敗)、ミネソタ・バイキングス(7勝10敗)、ニューヨーク・ジャイアンツ(6勝11敗)、タンパベイ・バッカニアーズ(9勝8敗)に敗れた試合では24点以上を相手に許した。また、バリーのユニットは、試合平均ヤードと試合平均得点の両方でワースト1位となった格下のカロライナ・パンサーズ(2勝15敗)にぎりぎり勝った試合でも、驚くべきことに相手に30点を許している。

バリーのディフェンスはパッカーズがディビジョナルラウンドに進出するほどには持ちこたえていたものの、そこにたどり着いた後に崩壊。第4クオーターに7点差を覆されて24対21で敗れ、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンの座をサンフランシスコ・49ersに譲ることとなった。

ハフリーはグリーンベイでシンプルだが複雑な仕事――つまり、タレントに事欠かないディフェンスから、定量化できる、安定したパフォーマンスを引き出すこと――を任される。ピッツバーグ大学とラトガース大学でディフェンシブバック(DB)コーチを務めた後、NFLの世界へ足を踏み入れ、2012年から2013年までバッカニアーズのDBアシスタントを務めていたハフリーは、大学レベルとプロレベルの両方の豊富な経験をチームにもたらすだろう。ハフリーはクリーブランド・ブラウンズとサンフランシスコ・49ersに在籍した後にカレッジレベルに戻り、2019年にオハイオ州立大学に加入。そこで、DBコーチと共同守備コーディネーターを務めた後、ボストン・カレッジのHC職を手に入れた。

クオーターバック(QB)ジョーダン・ラブと若手パスキャッチャーを中心としたオフェンスが2023年シーズンに軌道に乗り始めた中で、マット・ラフルアーHCにとって、バリーの適切な後任を見つけるべきタイミングは今だった。ラフルアーHCはハフリーが自分や世界中のパッカーズファンが必要としてきた答えになることを望んでいる。

【RA】