カウボーイズが失いそうになっている選手を全員確保することを望むLBパーソンズ
2024年02月01日(木) 13:26現地1月30日(火)、ダラス・カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは2024年に向けて総力を結集すると約束した。その発言を聞いていたラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズは水曜日に、今シーズンにチャンピオンシップを目指す中で数名の選手が欠けていたことを認めている。
パーソンズはポッドキャスト『The Edge with Micah Parsons(ジ・エッジ・ウィズ・マイカ・パーソンズ)』で「ここに座って彼らは“総力を結集する”と言ったんだ。それが俺の求めることだ」と話している。
「俺は24歳だ。このリーグに3年いて、すべてを見てきたようなものだ。一丸となって進めることを願っている。失いそうになっている選手たちを確保してほしいと思っている。今年はそれができなかったからな。自分たちに挑戦し、より良くなり、より素晴らしい存在になれるよう願っている」
ここ数年のカウボーイズは確かに総力をあげてきたように見えるが、レギュラーシーズンに12勝を収めてもプレーオフで予想よりも早く敗退するという状態に陥ってきた。
2023年も同じ状況に置かれたカウボーイズは、レギュラーシーズンに3年連続となる12勝を挙げ、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区優勝、カンファレンス第2シード獲得を果たした一方で、2022年シーズン第1週を最後に一度もホームで敗れていなかったにもかかわらず、プレーオフ初戦にホームで敗れた。その過程で、グリーンベイ・パッカーズは現在のポストシーズン方式が採用されてから初めてスーパーワイルドカード週末を突破した第7シードのチームとなっている。
カウボーイズはパッカーズに対してどのフェーズでも答えを出せず、第4クオーターのある時点では32点もの差をつけられた。最終的にはそうした醜態を隠すべく追い上げを見せ、48対32で試合を終えている。
パーソンズは「ああいう負け方は悲しいものだ」とコメント。
「特にホームだとな。ホームでどれだけプレーできたか、ホームでプレーすることがどれだけ自分たちのためになるかを話していたのに、ホームであんな終わり方をするなんて、完全に恥ずかしいし、受け入れがたいことだ。恥ずかしさのあまり、あの敗戦を見ることも、何らかの感情を抱くこともできなかった。人前に顔を出すことさえ、しばらくできなかった。完全に消えてしまったんだ」
2023年シーズンはカウボーイズが想定以下の結果でシーズンを終えた最新の例となったが、すでにスター選手がそろっているロースターとチームの資金事情に関して言えば、これから欠けていくと想定されている人材を呼び戻すための手段は、それほど多くない。
2023年、カウボーイズからはすでに9名の選手がオールプロのファーストチームあるいはセカンドチームに選出されている。
また、『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットのキャップヒットが5,950万ドル(約87億2,972万円)となる上に、ワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムのような選手が契約最終年を迎えようとしている中で、カウボーイズの2024年のキャップスペースは現時点で6番目に少ないという。
フロントオフィスが長期の契約延長でパーソンズをとどめない限り、パーソンズは新人契約の5年目オプションを行使される明確な候補となっている。
プロボウルに8回選出された経歴を持つオフェンシブタックル(OT)タイロン・スミスや、ランニングバック(RB)トニー・ポラードはフリーエージェント(FA)になる予定だ。
厳しい決断を下すことと、前述の契約延長のようにキャップを巧みに操作することは、オールインアプローチの助けになるだろう。
カウボーイズがどのようなフリーエージェントを獲得するのか、また、散財することがレギュラーシーズン以降の改善につながるのかは、現時点では分からない。
【RA】