ニュース

タイタンズがレイブンズDBコーチのデナード・ウィルソンをDC起用へ

2024年02月01日(木) 23:37


デナード・ウィリアムズ【NFL】

テネシー・タイタンズのヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンが、守備陣を任せることのできるコーディネーターを見つけた。

タイタンズがボルティモア・レイブンズのディフェンシブバック(DB)コーチのデナード・ウィルソンを新たな守備コーディネーター(DC)に起用する見込みだと、現地1月31日(水)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話しとして伝えている。

土曜日にタイタンズ守備コーディネーターの面接を受けたウィルソンは、NFLレベルでのコーチングキャリアの13シーズン目を迎え、2023年に平均よりやや下だったユニットの強化に取り組むことになる。タイタンズ守備陣はスコアリングで16位、ヤードで18位だった一方、ウィルソンが最も専門とするパスディフェンスにおいては29位だった。

41歳のウィルソンは2023年シーズンにリーグナンバー1のスコアリングディフェンスを展開したレイブンズのコーチングスタッフの一員だった。このランキングにおいてはセカンダリーがカギであり、レイブンズが許したタッチダウンパスはリーグで2番目に少なく、被パスヤードでは6位に入っている。

ウィルソンは2021年と2022年にフィラデルフィア・イーグルスでもコーチ業にあたっており、パスゲームコーディネーターを務めた後、2年目にDBコーチの役割を担っていた。その年、イーグルスは被パスヤードで1位になっている。イーグルス以前には、ニューヨーク・ジェッツとロサンゼルス・ラムズでも仕事をしていた。

ウィルソンのタイタンズ入りの見込みが報じられたのと同じ日に、レイブンズは守備コーディネーターであるマイク・マクドナルドも失っている。マクドナルドはヘッドコーチ(HC)としてシアトル・シーホークスへ向かう。

タイタンズはディフェンシブタックル(DT)ジェフリー・シモンズやラインバッカー(LB)ハロルド・ランドリーといった選手を擁している。ランドリーは2022年のプレシーズンにACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂する前後の2年を合わせて、サック22.5回を記録していた。

しかし、フリーエージェントになる選手たちのリストは長く、DTデニコ・オートリー、LBアジーズ・アル・シャイア、コーナーバック(CB)ショーン・マーフィー・バンティングらが含まれている。

タイタンズはおよそ6,810万ドルのキャップスペースをもってオフシーズンを迎える。『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、これはNFLで2番目に大きい額だという。その資金は旧体制がもたらした選手たちを維持するために使える一方、ウィルソンの構想する、改善された守備陣を構築するために使うことも可能だ。

どういったアプローチになるにしろ、ウィルソンには2回連続でプレーオフ進出を逃しているチームを再びその舞台に連れて行くための働きが期待されるだろう。

【A】