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レイダースが元カーディナルスHCクリフ・キングスベリーをOCとして採用する見込み

2024年02月02日(金) 14:07


クリフ・キングスベリー【AP Photo/Jed Jacobsohn】

クリフ・キングスベリーがNFLに戻ってくる。

現地1日(木)、アリゾナ・カーディナルスでヘッドコーチ(HC)を務めた経歴を持つキングスベリーがラスベガス・レイダースの攻撃コーディネーター(OC)として採用される見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが報じた。

アントニオ・ピアースがフルタイムのヘッドコーチに就任した際に、ピアースのスタッフにとっては誰がそのオフェンスを導くのかが最大の難問となっていた。そして、44歳のキングスベリーがその答えになるようだ。

キングスベリーは2019年から2022年にかけてカーディナルスを指揮し、NFLヘッドコーチとして初めての在任期間に28勝37敗1分という成績を収めた。その後1年間、カレッジレベルに戻って南カリフォルニア大学(USC)でシニアオフェンシブアナリストとクオーターバック(QB)コーチを務めたキングスベリーは、レイダースと、自身のNFLでのキャリアを立て直すことを目指すだろう。

キングスベリーはテキサス工科大学のヘッドコーチを務めていた際に、そこに所属していたベイカー・メイフィールドとパトリック・マホームズが急成長を遂げるのを後押ししたことで高い評価を得た。その結果として、キングスベリーはアリゾナ・カーディナルスでカイラー・マレーを同じように飛躍させるための機会を与えられている。結局、キングスベリーは4シーズンで1度しかカーディナルスをプレーオフに導けなかった。

今度は、2023年に獲得ヤードで27位となったレイダース攻撃陣を改善するのがキングスベリーの任務となるだろう。

レイダースの最大の疑問はクオーターバック(QB)にあり、ジミー・ガロポロはまだ契約下にある一方で、ピアースが暫定HCに就任してからは一度も先発を務めていなかった。エイダン・オコンネルはルーキーシーズンに光るものを見せたものの、将来を担うフランチャイズQBとしての地位を固めたとは言い難い。

つまり、2024年に誰がレイダースの司令塔になるのかはまだ謎に包まれているが、そのクオーターバックが最も近くで仕事をすることになる人物は決まったということだ。

ピアースはシルバー&ブラックの次期OCを決め、キングスベリーはNFLでの2度目のチャンスを得ようとしている。