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ビルズでの今後について明言しないWRステフォン・ディッグス

2024年02月03日(土) 10:20


ステフォン・ディッグス【NFL】

バッファロー・ビルズのワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスはプレーオフでの惨敗から数週間後、今週のプロボウルゲームに参加し、今シーズンがいかに本人にとって厳しいシーズンだったかを振り返るとともに、今後に目を向けて考えたという。

キャッチ107回、1,183ヤードでシーズンを終えたとはいえ、2020年シーズンにビルズに加入して以来、記録的には最悪のシーズンとなった。特にシーズン第6週以降は1試合で100ヤード以上の記録を達成できず、ポストシーズンを含む最後の13試合では1試合平均48.9ヤードと伸び悩んだ。

その結果、ビルズは過去4年間で3度目となるチーフスとのプレーオフに敗れ、ディッグスはわずか21ヤード、そして試合終盤の勝負を決める重要な場面での落球という形でシーズンを終えることになった。

現地2日(金)にディッグスは『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウルフのインタビューで「あのプレーは俺が取り戻したいプレーのひとつだ。触ったのに落とす。もし片手か指がかかったら、キャッチしないといけない。今シーズンは、最初の8試合と最後の8試合、あるいは9試合、10試合と、どう転んでも、違うイメージになった。そしてそれは、チームの一員として適応していかなければならないことだから、ただ勢いに合わせて進んで、最高のチームメイトになり、最高の選手になり、そこから成長し続けなければならないんだ」と語った。

シーズンが始まる前から、ディッグスはフィールド外での緊張でメディアの注目を浴びていた。昨年1月のプレーオフ、シンシナティ・ベンガルズとのディビジョナルラウンド敗戦の最後の瞬間、ディッグスはクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンに不満をあらわにする姿が目撃され、その後、参加必須ミニキャンプ初日を欠席したことで心配の声が上がっていた。

アレンとヘッドコーチ(HC)のショーン・マクダーモットは後にキャンプの報道は大げさだったと語ったが、ディッグスがチームの組織とアレンとの関係について満足しているのかという疑問は残っており、インタビューではその点についても答えていた。

ディッグスは「この時点では、みんながどう感じるかに任せている。自分の意見もあるだろうけど、これは意見に基づくビジネスではなく、お金に基づくビジネスであり、数字に基づくビジネスなんだ。だから、個人的な気持ちを含まないように気をつけている。個人的な付き合いは個人的な付き合いだ。それは俺の人間関係の外にいる人たちが推測したり、その都度考えたりすることであって、俺と彼の2人、あるいは関係する人たちは知っていることなんだ」と答えた。

「つまり、同じ話の繰り返しには飽きたんだ。他の人にとってはみんな同じなんだからね」

ディッグスは苦戦した1年から前に進み、その先にあるものを見据える準備ができていることを明らかにしていた。残念ながら、ビルズでの将来はそれほど明確ではない。

ビルズは現在、2024年シーズンのサラリーキャップを5,000万ドル(約74億1,875万円)以上超過していると推定されており、『Over the Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によるとリーグで3番目に余裕がない。

ディッグスは2022年シーズンを前に4年総額9,600万ドル(約142億4,400万円)の延長契約にサインしており、契約の3年目に突入した今、その高額契約がリストラの対象になるのではないか、あるいは赤字脱却に向けたビルズの取り組みの中で他の措置が取られるのではないか、といった憶測が飛び交っている。

ビルズでのディッグスの今後に何が起きるのかは不明であり、それについて尋ねられたとき、ディッグスは、自身がビルズのジャージを着て前進していることに完全な自信を表明しなかった。

ディッグスは「俺は知らないよ。みんなが話すお金の話やその他すべての件について、俺はその全部や一部を制御することはできないんだ。俺はただ自分の気持ちを切り替えるだけで、言ったようにこれから長いオフシーズンが待っている。今後がどうなるかということに関しては、今は何も驚くようなことはないよ」とコメントした。

ディッグスの言う通り、これから長いオフシーズンが待ち構えている。彼自身もビルズファンも、またもやフラストレーションのたまるシーズンを過ごした後、物事がどのように展開するかを見守る必要があるだろう。

【AK】