ニュース

2番手からプロボウル出場も今後については「チームが決めること」と明確にしないコルツQBミンシュー

2024年02月03日(土) 17:22


インディアナポリス・コルツのガードナー・ミンシュー【AP Photo/Darron Cummings】

口ひげを生やした旅人で、機転が利き、にこやかな笑みを浮かべるコルツのクオーターバック(QB)ガードナー・ミンシューはNFLの楽しい旅の途中、どの場所でもうまく馴染んできた。

2023年シーズンはコルツの2番手としてスタートし、結果的にフランチャイズではQBアンドリュー・ラック以来となるプロボウルQBとしてシーズンを終えた。記憶に残る1シーズンの間に、予測不可能な転機が訪れた。

現地2日(金)にミンシューは『NFL.com』を通じて「言ったとおりだろう。どんなことだって起こり得るんだ。ただ、すごく感謝している。今年は周りに素晴らしい人がたくさんいた。最高だった。シーズンを戦い抜いたこと、ハードな練習をこなしたこと、そして仲間を誇りに思うし、終わってほしくないシーズンだった」と語った。

しかし、シーズンは終わってしまった。コルツのQBはアンソニー・リチャードソンに託され、プロボウル出場もフリーエージェント(FA)となる可能性があるミンシューは再びキャリアの岐路に立たされている。

2024年シーズンにどこでプレーしているかという質問に対し、ミンシューは「それはわからないよ、わからない。それはチームが俺に伝えないといけないものだ。フリーエージェントとかに関してはね」と答えた。

かつてジャクソンビル・ジャガーズの6巡目指名として2019年シーズンに“ミンシューマニア”を生み出したミンシューは、これまでキャリア5シーズンを3チームでプレーしている。ミンシューはこの1年、コルツに見事に適応した。リチャードソンが肩のケガで欠場し、先発の座を引き継いだミンシューは、13試合の先発でキャリアハイの3,305ヤードを積み上げ、タッチダウン15回、インターセプト9回を記録した。リチャードソンのようにラッシングを重ねることはなかったが、3回のラッシングタッチダウンも記録している。

ミンシューはフィラデルフィア・イーグルスに2年在籍した後、昨オフシーズンにコルツと契約したが、ヘッドコーチ(HC)のシェーン・スタイケンとのコンビはこれで3年連続だ。イーグルスの元攻撃コーディネーター(OC)で、コルツの現HCであるスタイケンは、9勝8敗という驚くべき成績を残し、相性という点で27歳のミンシューに最高の結果をもたらした。

ミンシューは「シェーンと組むのはとても居心地がいい。ずっとオープンなコミュニケーションで、彼のためにプレーすること、そしてシェーン自身のことが本当に好きだった」と話した。

全体的に素晴らしい結果を残し、コルツの攻撃陣をリードするミンシューの能力にもかかわらず、ミンシューに先発の座を与えようとするチームは多くないだろう。リチャードソンを助けるためにコルツに戻るのか、それとも別のチームでフットボールの旅を続けるのかは、まだわからない。

バスへの居住、移動が話題になったミンシューは、デュバル、フィラデルフィア、そしてインディアナポリスと、キャリアの中で数々の名所を訪れてきた。しかし最終的に、このガンスリンガーは落ち着ける町を見つけたいと考えている。

ミンシューは「俺は放浪癖のある男だけど、落ち着く場所、ホームと呼べる場所をどこかに見つけたいと、心の中では少しそう思っているんだ。ただ、その場所を見つけるまでは放浪を続けるね」と語った。

もちろん、ミンシューにはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)とNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)が対戦する日曜日のプロボウルの最後の舞台において、コルツの代表としてプレーする機会が少なくとももう1回は残っている。

ミンシューは「フラッグフットボールの試合に勝たなきゃね。負けるとバーでおごらされるんだ。だから絶対に勝たないと」と話した。

【AK】