レイダースの少数株主になろうとしているトム・ブレイディ、FOXでテレビ出演もする見込み
2024年02月12日(月) 09:21ついに、ラスベガス・レイダースのリミテッドパートナーになるめどが立ったことから、元クオーターバック(QB)のトム・ブレイディは少数株主およびブロードキャスターという新たな役割に移行しながら、NFL選手としての輝かしいキャリアに正式に幕を閉じることになりそうだ。
保留中となっているブレイディによるレイダースへの出資は、最近になってチームの適正な評価を反映するために変更された。リーグ関係者によると、ブレイディはNFLのハードルをクリアし、正式にオーナーシップの仲間入りをするための地点に到達したという。
情報筋によると、NFLの財務委員会は現地3月4日(月)あるいは5日(火)に、ニューヨークで行われる会議で、ブレイディの投資を検討する予定とのこと。順調にいけば、3月24日(日)から27日(水)までオーランドで実施されるNFLの年次リーグ会議で最終承認されるはずだ。
リーグのスポークスマンは現地2月10日(土)に、「この件はまだ財務委員会で検討中だ」と述べている。
木曜日、『Sportico(スポルティコ)』はNFLの一部のオーナーから市場価値を下回ると判断されていたブレイディの査定が上がったと報じた。『Knighthead Capital Management(ナイトヘッド・キャピタル・マネジメント)』の共同設立者であるトム・ワグナーを含むブレイディのグループは、レイダースの株式の約10%を購入する見込みで、ブレイディはそのうちの7%程度を保有することになる。スポルティコはレイダースの価値をおよそ58億ドル(約8,651億3,960万円)と査定している。
ブレイディがレイダースに出資する可能性が最初に報じられたのは2023年5月のことだった。
ブレイディとワグナーは、イングランドのサッカークラブであるバーミンガム・シティや、メジャーリーグピックルボールのフランチャイズ、世界耐久選手権に出場するオートレースチームなど、多くのスポーツ関連案件に共同投資している。
契約がまとまれば、史上最強のQBはついに正式に引退することになる。選手を含め、親族以外のクラブ従業員がチームの株式を所有することは認められていないからだ。
去就が注目される中、ブレイディはレイダースのオーナーであるマーク・デービスの非公式アドバイザーとして、コーチ探しや攻撃コーディネーター(OC)ルーク・ゲッツィの採用に協力してきた。
一方、今回のスーパーボウルはブレイディがNFLから遠ざかっていた期間に終止符を打つものにもなる。ブレイディは2024年シーズンから、『FOX』のブロードキャスターとして再び全米のスポットライトを浴びる予定だ。
情報筋によれば、ブレイディは現在もFOXのトップアナリストになることが計画されているという。ブレイディは最近、『SiriusXM(シリウスXM)』のポッドキャスト“Let’s Go!(レッツ・ゴー)”で「9月から放送局で大きな仕事をすることになる。その機会に向けて確実に備えられるよう、すでに懸命に取り組んでいるところだ」と話していた。
ブレイディはそれを実現させるために、フットボールへの準備とまったく同じように、細部にまでこだわり、ベストを尽くそうとする激しい競争心を持って準備していると情報筋は明かしている。ブレイディは試合だけではなく、テレビ界の研究にも数え切れないほどの時間を費やしている。
エリン・アンドリュースからスティーブン・A・スミスまで、多くのテレビ界のエキスパートたちと話してきたブレイディ。今年はFOXのスタジオにも何度か足を運び、FOXのナンバー1チームで実況のパートナーを務めることになっているケビン・バークハードと予行演習をしてきた。2人はすでに相性抜群だと言われており、FOXはブレイディが注目を集めることを心待ちにしている。
【RA】