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スティーラーズ、QBミッチェル・トゥルビスキーを2シーズンで放出

2024年02月13日(火) 09:40

ピッツバーグ・スティーラーズのミッチェル・トゥルビスキー【AP Photo/Michael Conroy】

クオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーとピッツバーグ・スティーラーズが袂を分かつことになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地12日(月)に、スティーラーズがプロ7年目のトゥルビスキーを2シーズンで放出すると報道。その後、チームがトゥルビスキーの放出を正式に発表した。

ガラフォロが双方合意の上だったと指摘するこの動きは、予想外のものではなかった。トゥルビスキーとスティーラーズとの契約はあと2年あったものの、保証金は残っておらず、過去2シーズンでロースターの座を固める活躍はほとんどしていなかった。

スティーラーズはトゥルビスキーに加え、オフェンスライン(OL)チュクマ・オコラフォー(スティーラーズ2018年ドラフト3巡指名、キャリア59試合出場)と、パンター(P)のプレスリー・ハービン3世(スティーラーズ2021年ドラフト7巡指名)を放出。今回の動きで、チームはおよそ1,300万ドル(約19億4,118万円)のサラリーキャップスペースを確保する。

もともとは2022年オフシーズン中に、ケニー・ピケットへの橋渡し的な役割のQBとして、また、バッファロー・ビルズで2021年に有望な実績を残した後の復活の可能性を秘めた選手として契約したトゥルビスキーだが、スティーラーズでは浮き沈みが激しく、どちらかといえば後者の方が多かった。

スティーラーズの先発としては2勝5敗をマークしており、12試合に出場して1,884パスヤード、タッチダウン8回、インターセプト10回、QBレーティング77.6という数字を残している。

これはスティーラーズのQBポジションに関する、重要なオフシーズンの最初の動きだ。

2022年ドラフト1巡指名のピケットは残っているものの、2年目に苦戦したため、先発QBの座は宙に浮いている。ピケットはシーズン終盤にかけてメイソン・ルドルフの後ろに控えるようになっていったが、そのルドルフにはフリーエージェントが迫っている。アーサー・スミスが新しい攻撃コーディネーター(OC)に加わったことで、スティーラーズが現在はテネシー・タイタンズに所属するライアン・タネヒルの加入に乗り出す可能性があると、ガラフォロや『NFL Network』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが11日に伝えた。

29歳のトゥルビスキーに関しては、また新たなステージに進もうとしている。

2017年にNFLドラフト全体2位で指名されたトゥルビスキーは、今や3度のスーパーボウルMVPとなったカンザスシティ・チーフスのQBパトリック・マホームズの前にドラフトされた選手として、シカゴの人々に苦々しく記憶されている。今夏はロースターの座を争い、控えQBの座を確保したいところだ。トゥルビスキーはまだ動くことができ、経験もあるが、現時点では、スティーラーズに来た時のような新たな再起の機会を得ることは難しいだろう。

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