チーフスHCリードが2024年シーズンもチームに戻ると明言
2024年02月13日(火) 09:46アンディ・リードは2024年シーズンに3連覇を狙う。
現地12日(月)、カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)であるリードは、チームがNFL史上初となる3年連続のロンバルディトロフィー獲得を目指す中で、来季もチームに戻ってくることを認めた。
第58回スーパーボウルでサンフランシスコ・49ersを破った翌日、頂点に立った状態で引退することについて質問されたリードHCは「正直、それについては考えたこともなかったのだが、よく質問される」と述べている。
「つまり、私はまだ試合とそこで起こったことに畏敬の念を抱いている。だから、なぜとか、何とか、そういうことは考えていない。だが、みんなに聞かれ続けていて、私も“(ビル)ベリチックやピート(キャロル)はなぜ引退しなかったのか?”と言い続けている。そういう質問は年長者にしてくれ」
「しかし、私も今や年寄りだから、これからも聞かれるのだろうね。私は本当にそういう風に思ったことも、それについて考えたこともなかった」
第58回スーパーボウルに向けて準備が進められる中、65歳のリードHCには引退説がついてまわっていた。リードHCはチーフスが延長戦の末に49ersに勝利した直後も、“それについて考える時間はなかった”と述べるにとどまり、そうした疑問を解消しなかった。しかし、チーフスのオーナー兼CEOであるクラーク・ハントは日曜夜、リードHCの復帰はずっと前から予想されていたことだと明かしている。
リードHCは日曜日に勝利を収めたことで、ビル・ベリチックやチャック・ノール、ジョー・ギブス、ビル・ウォルシュに並び、3つ以上のスーパーボウルリングを獲得した稀有な存在となった。3連覇を成し遂げれば、それは殿堂入りが確実視されているキャリアの中でもかなりのハイライトになるだろうが、リードHCはそのシナリオについてまだあまり考えたことがないようだ。
「それについて考えたことはあまりないが、とても素敵なことだろうね。格好いいことだ」とコメントしたリードHCは「こういうことに取り組んでいるときは、あまり考えないものだ。暗い部屋に戻って映像を見る。ドラフトやコンバインも控えている。そういうことすべてが、自分の向かうべきところだ。3連覇の話はしないさ。まあ、そういう人もいるだろう。それは素晴らしいことだからね」と続けている。
オフェンス面で例年の水準と比べると劣っていたシーズンを過ごしたリードHCとチーフスには、改善すべき点が多くある。チーフスはクオーターバック(QB)パトリック・マホームズが先発を務めるようになってから初めてトータルオフェンスでトップ6から外れ、苦戦している様子はAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでも第58回スーパーボウルでも明らかだった。スーパーボウルのハーフタイムを迎えた時点で、チーフスの得点はわずか3点だった。
リードHCが月曜日に述べたように、チーフスは地区内の刷新されたチームに対処する必要もある。ロサンゼルス・チャージャーズはジム・ハーボーをヘッドコーチに据えた。そして、ラスベガス・レイダースの指揮は引き続きアントニオ・ピアースが執ることになる。ピアースが暫定HCを務めていた中で、レイダースは2023年シーズンにおけるチーフスとの2度目の対戦で勝利を収めた。
「AFC西地区には素晴らしい競争相手がいる」と強調したリードHCは次のように続けている。
「私たちはコーチを何人か採用したばかりだ。彼らはいいフットボールコーチで、いいクオーターバックといいチームを抱えている。だからといって簡単にはいかない。そういうわけにはいかないのだ。どのチームもそうだが、私たちのチームにも入れ替わりがある。だから、何があるかは分からない。予想外のことはたくさんあるし、それを乗り越えて戦い続け、良いオフシーズンを過ごさなければならない。それからいいトレーニングキャンプを過ごす。あのボールはある意味面白い形をしているから、きっと自分の望む方向に跳ね返ってくるはずだ」
ヘッドコーチとして26年目のシーズンを迎えようとしているリードHCは、レギュラーシーズン通算勝利数(258勝)で歴代4位、プレーオフ通算勝利数(26勝)で歴代2位につけている。チーフスのヘッドコーチは2024年に前人未到の偉業を成し遂げ、究極の名声を手に入れることを目指すだろう。
【RA】