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FAについて「評価される場所に行きたいだけ」とレイブンズSストーン

2024年02月22日(木) 11:24


ボルティモア・レイブンズのジーノ・ストーン【NFL】

セーフティ(S)ジーノ・ストーンはボルティモア・レイブンズに居場所を見つけ、レイブンズのセカンダリーでフルタイムのプレーメーカーとして活躍してきた。

24歳のストーンはフリーエージェンシー期間に向けて、移籍しないですむことを望んでいる。

現地20日(火)に『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』で放送された『NFL Network(NFLネットワーク)』のパトリック・クレイボンとのインタビューで、ストーンは「結局のところ、ボルティモアはいつだって俺のホームだけれど、ビジネスはビジネスだ」と語った。

「このリーグに長くいればわかる。俺はすべてを経験してきた。特にルーキーイヤーにはね。評価される場所にいたいだけだ。それがどこであれ、俺を必要としてくれて、先発選手としての俺を必要としてくれるところにな。自分の価値が見いだされる場所にいたいんだ」

アイオワ大学出身のストーンは、2020年にレイブンズからドラフト7巡指名を受けてNFL入りした。ルーキーシーズン中、ストーンはチームの練習生として活動し、2試合に出場。その後、リザーブ/COVID-19(新型コロナウイルス感染症)リストに登録され、最終的に12月にウェイバーにかけられた。ヒューストン・テキサンズがストーンを獲得したものの、そこではスナップ1回分もプレーしていない。

ストーンは2021年にレイブンズに戻り、控え選手兼スペシャルチーマーとしてプレーした。2022年には役割が増え、7試合に先発出場。2023年にはフルタイムの選手となり、セーフティのポジションで11試合に先発して、インターセプト7回、パスカット9回、タックル68回をマークしている。

ストーンは4シーズンで総額500万ドル(約7億5,176万円)弱を稼いでいる。フリーエージェンシーに向かうストーンには大金を手にするチャンスがある。3月にはもっと有名な名前が市場に出てくる――そして多くのスカウトの目からすると、7巡指名選手がドラフト前の評価を超えることはめったにない――が、ストーンならば、特に3セーフティを多用するチームに価値を提供できるかもしれない。元レイブンズ守備コーディネーター(DC)のマイク・マクドナルドが現在シアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)を務めていることもあり、ストーンには選択肢があるかもしれない。

ストーンは元レイブンズのチームメイトでディフェンシブバック(DB)のアンソニー・レビン――ドラフト外で入団したフリーエージェント(FA)で、ストーンと同様に、NFLでのキャリアを切り開くためにドラフトでの評価を乗り越えなければならなかった――のおかげで、目の前の仕事に集中できるようになったと語った。

「俺の周りにはとにかく素晴らしいベテランたちがいた。毎日隣にいて、何をすべきかを説いてくれた人、アンソニー・レビンがいたんだ。俺はただ、彼がしていたことを真似るようにしていた。彼のリードに従った。彼は12年間リーグにいたから、そういう人に頼ることができた。チャック・クラークのような選手もいたし、他にも名前をあげればきりがないけれど、アンソニー・レビンがその中心だと思う。俺と同じような経験をした彼を見つけて、そばにいて、毎日彼の知識を吸収していた。彼はある日、俺にこう言ったんだ。“いつか成功するよ。ただ、そのプロセスをしっかりやり遂げて、謙虚でいることを忘れないで”ってね」

レイブンズにはディフェンシブタックル(DT)ジャスティン・マドゥビーケー、ラインバッカー(LB)ジェイデビオン・クロウニー、LBパトリック・クイーンなど、守備側で重要なフリーエージェントが多数いる。フロントオフィスがこれらの保留中のフリーエージェントにどのような優先順位をつけるかが、ストーンがレイブンズに戻るか、別の場所で新たなスタートを切るかに影響するだろう。

【KO】