チームに不満を抱えているとのうわさに反して「ここにいたい」と語るイーグルスWRブラウン
2024年02月25日(日) 16:30現地23日(金)、フィラデルフィア・イーグルスのワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンは『94WIP Afternoon Show(94WIPアフタヌーン・ショー)』に出演し、チームとの将来やクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツとの関係、イーグルスのロッカールームについて語った。
かつてイーグルスに所属していた元ラインバッカー(LB)アイク・リースから、イーグルスに残留することに対する現在の心境を尋ねられたブラウンは、最近うわさになっている内容とは裏腹に、チームに満足していると明かしている。
ブラウンはリースに「何の問題もない。ここにいたい。単純なことだ」と話し、こう続けた。「今いる場所が好きだし、ただそれだけさ。次の質問に移ろう」
「正直、前にも言ったように、計画を持つ可能性はあるし、これがビジネスであることも分かっている。でも、ここにいたいということだけは言える。俺が言えるのはそれだけだ」
2022年NFLドラフトが行われている最中にテネシー・タイタンズからイーグルスにトレードされたブラウンは、イーグルスとの4年の契約延長にサインした。移籍してから、ブラウンはプロボウルに2回選出され、イーグルスでの初年度にはチームのスーパーボウル出場に貢献している。
2023年シーズン、イーグルスは11月末の時点でシーズン最初の11試合中10試合に勝利するという記念すべきスタートを切っていた。ブラウンは6試合連続で125レシーブヤード以上を記録したことを受け、10月のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)オフェンス部門月間最優秀選手に輝いている。ハーツとブラウンのコネクションはNFLの中でも特に強いものだと見られていた。
ところが、42対19でサンフランシスコ・49ersに敗れたシーズン第13週を機に事態は一転。ハーツとブラウンの相性は悪くなり、ブラウンはレギュラーシーズン最後の6試合で一度もタッチダウンキャッチを記録していない。また、ブラウンは膝のケガが原因で、イーグルスがプレーオフで敗れたタンパベイ・バッカニアーズ戦でインアクティブとされていた。
シーズン終盤にイーグルスが崩壊した原因は何だったのかと外野の誰もが考える中、ハーツと自分の関係に問題があったからそうなったのではないと明言したブラウンは、次のようにコメントしている。
「それは一種のでたらめだと思う。放送中に自分と彼の関係について触れるつもりはない。でも、それは完全にでたらめだ。何が言いたいか分かるだろ。俺が6試合連続で結果を出していたとき、そんなことは問題じゃなかった。当時は誰もそんな話をしていなかった。つまり、俺たちが負け始めてからそういう話が出てきた。もちろん、衝突があったことはコーチからも選手からも、全員から見て取れるだろう。つまり、そういうことだ」
プロボウルに3度選出された経歴を持つブラウンは以前から、フィールドでのパフォーマンスに対する選手の責任を強調しており、1月には「コーチたちは今年、1回だってスナップに参加したわけじゃない」と報道陣に話していた。ブラウンは金曜日にもそうした意見を繰り返し、自分はイーグルスの2023年シーズンが不本意な結果に終わった責任をコーチに押しつけるような選手ではないと宣言している。
ブラウンは「シーズン序盤やシーズン終了後に言ったように、選手たちは俺がインタビューで言ったように実行できていなかった」と説明。「結局はそういうことだ。メディアはコーチのせいだとか、コーチの準備不足だとか、コーチのせいにするような報道をしていたと思う。俺はコーチを責めたことがないし、コーチを責めるような人間でもない。誰かを責めようとはしていないんだ」
「俺は自分自身を見つめて、みんなの意欲をかき立てるような人間だ。選手たちが実行しなかったから、ああいうことになった。よく振り返ってみると、さっきアイクが言ったように、俺たちはリーグで最高のチームのようにプレーしていたのだろうか。そうじゃない。リーグで最高の成績を残せていたかもしれないけど、リーグで最高のチームのようにはプレーしていなかった。1年を通してそんな感じだった。俺たちは勝利を得るためにあがいていたんだ」
チームに不満を抱えているといううわさと、シーズン終盤におけるイーグルスの苦戦をめぐるシナリオの両方を否定する役割を果たしたブラウンは、2023年シーズンでの過ちを正すチャンスと共に、次の秋が訪れるのを楽しみにし始めることができるだろう。
【RA】