新チーム加入に前向きではないOLBデービッド、「バッカニアーズの一員として引退したい」
2024年02月25日(日) 16:4233歳という年齢で臨んだシーズンを終えたばかりのアウトサイドラインバッカー(OLB)ラボンテ・デービッドは、そう遠くない未来にキャリアの終焉を迎えることになると理解している。
しかし、デービッドによると、引退を少なくともあと1年保留するかどうかは、現在所属しているタンパベイ・バッカニアーズに自分を引きとめる意思があるかに大きく依存しているという。
先日、『95.3WDAE』の“Ronnie And TKras”に出演したデービッドは、今オフシーズンに新しいチームに加入することを考えているのか、それとも現時点で考えている選択肢は、バッカニアーズとの再契約あるいは引退のどちらかだけなのかと質問された。
それに対して、最後までバッカニアーズの一員であり続けるつもりだと肯定的な返答をしたデービッドは、次のように話している。
「ああ、そう言えるだろう。それがキャリアの中で今いる地点だ。12年間、1つの組織でプレーしてきた。それは俺が一人前になった場所だ。未熟者としてキャリアを始めて、タンパという街で一人前になった。タンパという街が俺に対して持ってくれている愛情、そして俺がタンパという街に対して抱いている愛情。俺がこの街に注いだものはすべて、俺が愛していることだ」
「だからもちろん、とどまりたいし、プレーを続ける限りはキャリアの最後までバックスの一員であり続けたい。結局のところ、そうだな、俺は1人のバックとして引退したいけど、それは相互の問題になるだろう」
年齢を重ねているにもかかわらず、デービッドは近年も高いパフォーマンスを見せ続けている。バッカニアーズのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区制覇とプレーオフでの勝利に貢献した2023年シーズンは、デービッドにとって最も好調だったシーズンの1つとなった。
デービッドは2023年シーズンにポストシーズンでの2試合を含め、17試合に出場。タックル(134回)とサック(4.5回)、タックルフォーロス(17回)で、少なくとも2017年以降で自己最高の数字を残した。さらに、パスディフェンス5回、フォースドファンブル1回も追加している。
「33歳にしてああいうレベルでプレーできたことを考えると、間違いなく楽しい1年だった」とデービッドは振り返った。「多くの人はそんなことを期待していないけど、俺は、調子がいいうちは試合に出て自分の仕事を遂行したいと考えている」
昨春に組織にとどまるためにバッカニアーズと1年契約を締結したデービッドは、今年3月にフリーエージェント(FA)になる予定だ。デービッドはFA市場に出ることを再び避けること、そして、これからの数週間で新たに合意に至り、バッカニアーズとの決別を回避することを望んでいる。
デービッドはチームに戻ることを望んでいるという立場を明確にしながらも、契約の締結には相互の合意が必要だということを理解している。バッカニアーズは少なくとももう1年、デービッドをチームにとどめることが互いにとって有益かを判断すべく、独自の評価を進めなければならないだろう。
『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、現地23日(金)に発表された2024年シーズンの公式サラリーキャップを踏まえると、バッカニアーズのキャップスペースには現在、4,000万ドル(約60億1,940万円)以上の余裕があると推定されているとのこと。とはいえ、バッカニアーズはワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスやセーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドなど、フリーエージェントになろうとしている他の貴重な人材を呼び戻すためのコストも考慮しなければならない。
「そのことについてはあまり話していないけど、今どうなっているか、俺たちは分かっている」と語ったデービッドはこう続けた。「ここに12年いるし、どういうものなのか分かっている。彼らもな。俺はそこから進むだけ。彼らは準備ができたら連絡してくるだろう」
「今はただ、自分自身の準備を怠らないようにして、準備が整った状態を保って、体を良い状態に戻そうとしているだけ。長い間休んでいると、体調を戻したり、そういうことをしたりするのが難しくなるからな。質問に答えるとしたら、まだ(チームとは)話していないけど、近いうちに話し合うことになると確信している」
フリーエージェント期間が目前に迫っているデービッドにとって、そうした話し合いはすぐにでも行う必要があるだろう。デービッドはフリーエージェントになるまでにバッカニアーズと合意に至れるかどうか、様子を見ることになる。そして、合意に至れなかった場合は、フィールド内外を問わず、次のステップをどうするかを見極めなければならない。
【RA】