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ドルフィンズLBフィリップス、アキレス腱断裂からフィールド復帰に“やる気満々”

2024年02月26日(月) 10:10

マイアミ・ドルフィンズのジェイラン・フィリップス【AP Photo/Bryan Woolston】

マイアミ・ドルフィンズのラインバッカー(LB)ジェイラン・フィリップスはすでにフィールドに戻りたくてうずうずしているが、現時点ではまだこのオフシーズンに1日1日を大切に過ごすことに集中している。

アキレス腱を断裂したことにより、2023年シーズンの途中に離脱を余儀なくされたフィリップスは、前向きな気持ちで予期していなかった障害に立ち向かっているようだ。

現地24日(土)、チャリティイベントの“Dolphins Challenge Cancer(ドルフィンズ・チャレンジ・キャンサー)”に参加したフィリップスは『South Florida Sun Sentinel(サウス・フロリダ・サン・センティネル)』のデビッド・フロネスに「確実に違う。自分にとっては新しいことだった。ああいう形の下肢のケガは少なくとも長い間、経験したことがなかったからな。だから、素晴らしい期間だった。自分の体について学び、何をするのが自分にとってベストなのかを把握する新しい経験になったし、素晴らしかった」と話している。

フィリップスがシーズン第12週に行われたニューヨーク・ジェッツ戦でアキレス腱を痛めてから3カ月が経過した。負傷前、3年目のラインバッカーとしてプレーしていたフィリップスは8試合に出場してタックル43回、クオーターバック(QB)ヒット11回、タックルフォーロス7回、サック6.5回を記録。さらに、キャリア初のインターセプトも決めるなど、プロとして最高のシーズンを送る勢いだった。

フィリップスは秋に復帰を果たすことに意識を向けているものの、2024年シーズンにドルフィンズの守備陣が大きく変わる可能性があることを無視できていたわけではない。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロと『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』のピーター・シュレーガーは金曜日に、ドルフィンズがプロボウルに4度選出された経歴を持つコーナーバック(CB)ザビエン・ハワードと袂を分かつ見込みだと報じている。また、チームは先週、ディフェンシブエンド(DE)エマニュエル・オグバの放出を発表。これらはどちらもサラリーキャップを下回ることを意図した動きだ。

ロースターに関する動きについて、フィリップスは「厳しいものになるだろう」とコメント。

「個人的に、エマニュエルは俺がルーキーとして加入してからずっと面倒を見てくれていた人だ。彼がいなくなるのは本当に残念だけど、チームはお互いを支え合っていくはず。兄貴がいなくなるのは間違いなく寂しい。X(ザビエン・ハワード)も同じだ。あの2人は長い間、このチームの主力選手だった」

2024年シーズンに向けて、ロッカールームでは顔なじみの選手が少なくなるが、フィリップスは今も定期的になじみのある選手と会っている。というのも、フィリップスはシーズン第17週に行われたボルティモア・レイブンズ戦でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したアウトサイドラインバッカー(OLB)ブラッドリー・チャッブと共にリハビリを続けてきたのだ。

それについてフィリップスは「俺たちは激しく刺激し合ってきた。お互いのことが大好きだし、常にモチベーションを高め合い、互いに回復を後押ししている」と話している。

フィリップスが回復に向かっている一方で、ドルフィンズはフィリップスのチームでの将来について難しい決断を迫られている。ドルフィンズは現地5月2日(木)までに、2021年NFLドラフト全体18位で指名したフィリップスの新人契約の5年目オプションを行使するかを選ばなければならない。

とはいえ、決断の時が迫っているにもかかわらず、フィリップスは次のシーズンに向けてリハビリに専念している。

「集中しているし、今シーズンの復帰に向けて、やる気満々だ」と語ったフィリップスはこう続けた。

「俺がこの経験から得た最大の収穫は、神にはもっと大きな計画があり、人生には理由を見つけるのが難しいことが時々起こるけど、理由は重要じゃなくて、それにどう対応するかが重要だということを理解できたことかな。俺としては、このプロセスを通してずっと前を向いて、明るい兆しを見つけることができている。それから、この時間を自分の人生の他の面を向上させるために使えるということも理解した。今のところ素晴らしいよ」

【RA】