NFL競技委員会がXFLのキックオフについて議論
2024年02月26日(月) 12:22今オフシーズン、NFLのキックオフにはさらなる調整が行われる可能性がある。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが現地25日(日)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、NFL競技委員会はXFLのキックオフについて詳しく議論しており、3月24日(日)から27日(水)にかけて実施される年次リーグミーティングではXFLモデルのバージョンが提案され、投票が行われる可能性があるという。
バティスタによると、NFL競技委員会のリッチ・マッケイ委員長は2024年に確実に変更が加えられるとは約束しておらず、新ルールが提案されるのであれば、年次リーグミーティング中にコーチたちやオーナーたちとの間で練り上げられるのではなく、1カ月後には検討できる状態になっているよう準備したいと考えているとのこと。
今回新たなキックオフ方式変更が求められている理由の1つとしては、高速での衝突を減らすことを含めた安全性と、ゲームの一部としてのリターンの維持の間で、最良のバランスを見つけることが挙げられている。
2023年5月、NFLのオーナーたちは1年限りでルール変更を承認し、リターナーは自陣25ヤードラインの後方でキックをフェアキャッチすると、その後のポゼッションを25ヤードラインから始められるようになった。
2023年シーズンはキックオフの22%しかリターンされていない。バティスタが指摘しているように、第58回スーパーボウルにおける13回のキックオフはすべてタッチバックとなっている。
前述したXFLモデルでは、キッカーが30ヤードラインからキックする一方で、キックオフチームの他のメンバーはレシーブチームの10人とは5ヤード離れた上で、敵陣35ヤードラインに並ぶことになっている。ボールが触れられるまで、キッカーとリターナー以外のスペシャルチーマーは動いてはならない。
それは、35ヤードラインに設定され、キックオフチームもそこに並び、ボールが蹴られてから両チームが動いて速度を上げることができる現在のNFLのキックオフとは大きく異なる。
XFLモデルに近いものにルールを変更するには、24票の賛成が必要だが、これは高いハードルだと言えよう。
マッケイ委員長は「ゲームから消えてしまったプレーをゲームに復活させると言えるくらいに、十分にオープンマインドでいなければならない」と述べ、スペシャルチームのコーチたちも新提案の策定に一役買うことになると明かした。
委員会は月曜日と、年次リーグミーティングが行われるまでの数週間で再び招集され、そこではヒップドロップタックルやタッシュ・プッシュプレー(クオーターバック/QBと周りの選手が固まりとなって実行するQBスニーク)についても話し合われる予定だ。
バティスタによれば、委員会はまだヒップドロップタックルに関する正しい文言を検討中だが、試合から排除する方向で調整されているとのこと。
【RA】