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スーパーボウル制覇をあと2回成し遂げたいQBウィルソン、ブロンコス残留を希望

2024年02月27日(火) 09:59

デンバー・ブロンコスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/David Dermer】

クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンはデンバー・ブロンコスにとどまることを希望している。

また、ウィルソンは自分を司令塔に据えたいと考えているチームでプレーしたいとも考えている。

それは相反する願いかもしれない。何よりも、ウィルソンは再びロンバルディトロフィーを掲げることを望んでおり、それについては現地25日(日)夜に配信されたポッドキャスト『I AM ATHLETE(アイ・アム・アスリート)』で明言している。

『ESPN』のジェフ・レグウォールドによると、ウィルソンはポッドキャストのホストを務めているブランドン・マーシャルに「正直、特にこの2年間はこれまで以上に苦労してきた。デンバーなのか、別の場所なのかは分からないけど、デンバーでプレーすることを願っている。そこでやり遂げたいんだ。コミットしてきたし、あそこにいたかった。あそこにいたいんだ」と話したという。

この2年間はウィルソンとブロンコスにとって厳しいものだった。ブロンコスは2人のフルタイムヘッドコーチ(HC)の下での通算成績を13勝21敗としている。そうした中で、ウィルソンは2023年シーズン最後の2試合でベンチに下げられていた。

シアトル・シーホークスの一員としてスーパーボウルに2回出場し、そのうち1回で勝利を収めた経験のある35歳のウィルソンにとって、再び先発となり、スーパーボウル争いに加わることは最重要課題だ。エメラルドシティでの10年間を経て、ウィルソンは2022年シーズンを迎える前に、巨額の資本と引き換えにブロンコスにトレードされている。ウィルソンにとってもフランチャイズにとっても、このトレードはうまく機能していない。

「俺にとっては勝つことがすべてだ。これからの2年で、2回(スーパーボウルで)勝ちたいし、あのトロフィーの冷たさをもう一度感じたい」とウィルソンは語っている。

「この街も他のすべても大好きだけど、それと同時に自分を必要としてくれる場所にいたいとも思う。俺が求めているのは勝つこと。それしか考えていない」

2022年から2023年にかけてプレー内容は向上したものの、ウィルソンは明らかにショーン・ペイトンHCと相性が良くないようだった。ペイトンHCはシーズン第17週と第18週にウィルソンをベンチに下げている。

1月、ペイトンHCはウィルソンの将来に関する最終決定は下されていないと述べていたが、ペイトンHCがプロボウルに9回選出された経歴を持つウィルソンをベンチに下げた後、不吉な予感は漂っていると見られており、それは小切手帳にも影響を及ぼすかもしれない。

シーズン第17週に、主に金銭的な理由でウィルソンをベンチに下げた後、ブロンコスがシーズン第9週に迎えたバイウイーク中にウィルソンの契約再編を検討していたことが明らかになった。ジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンは1月、チームがウィルソンの代理人と契約状況について話していたことを認めた一方で、ベンチに下げたこととその会話は無関係だと明言。ウィルソンには2025年シーズンに3,700万ドル(約55億7,115万円)のケガ保証があり、3月にはそれが完全保証となる。つまり、マイルハイシティでのウィルソンの将来については、まもなく決定が下されるはずだ。

最終的に別のチームに移ることになるとしても、将来的に自分を求めてくれる可能性があるチームについては考えてこなかったと明かしたウィルソンは、「正直、それについては考えたことがなかった」と話している。

ウィルソンはこれまでも常に楽観的なアプローチをとってきた――今もそうであることは明らかだ――が、昨シーズン最後の2試合でベンチに下げられたことは耐え難い試練だったと振り返り、こうコメントした。

「ぐっと飲み込んだ。自分が経験したことに耐えた。ああ、つらかったよ。誰にも話さなかった、本当に」

それでもなお、ウィルソンは今も明るい未来が待ち受けていると信じている。

「次の5年間でスーパーボウルのトロフィーをあと2つ手に入れる。それが俺の目標だ」と強調したウィルソンは「それが俺のプランだ・・・このゲームをプレーする最も偉大な勝者の1人になりたいと思っている」と続けた。

【RA】