ニュース

新HCハーボーがチャージャーズの運命を変えることに期待するLBボサ

2024年02月27日(火) 11:27

ロサンゼルス・チャージャーズのジョーイ・ボサ【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ロサンゼルス・チャージャーズの大スターの1人は、新しいヘッドコーチ(HC)のファンだ。

就任直後のジム・ハーボーHCに会った4度プロボウラーであるラインバッカー(LB)ジョーイ・ボサは、この指揮官についてポジティブな印象のみを受けて帰ってきた。

ボサは『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』のジャレッド・シュワルツに対して、こう語っている。

「2、3週間前、30分から1時間くらい、彼と座って話をしたよ。第一印象はすごく良かった。・・・彼と彼が集めるスタッフに大きな信頼を寄せている」

「彼は裏表のない人間だと思う。そういう人柄はいつでもコーチに見られるというわけではない。彼はおもしろい。何よりもフットボールを愛している。彼がやりたいのは勝つことだけみたいだ。この仕事への気持ち、将来への気持ちを語る姿を見ていると、とてもワクワクしてくる」

ボサは2016年ドラフト全体3位指名で入団して以来、チャージャーズの一員として勝利を収めようとしてきたが、そのような成功はなかなか得られていない。

チャージャーズがサンディエゴを本拠地としていた最終年のマイク・マッコイHC時代から、アンソニー・リンHCがクオーターバック(QB)フィリップ・リバースとジャスティン・ハーバートの橋渡しをする時代まで、――さらにブランドン・ステイリーHCとギフ・スミス暫定HCの2年あまりを経て――ボサとチャージャーズがプレーオフに進出したのは過去8年間でわずか2回だ。

チャージャーズは2023 年シーズンを5勝で終えたが、これはボサのルーキーイヤー以来の最低記録となっている。

しかし、ハーボーHCをチャージャーズに誘致したことは、ヘッドコーチの採用サイクルで成功を収めたとみなされており、ようやくチームの競争力が高まるきっかけとなった。

ハーボーは母校ミシガン大学にカレッジフットボール・プレーオフ・ナショナルチャンピオンシップをもたらしたばかりだ。9年間を通じてアナーバーでミシガン大学を強豪として築き上げる前は、サンフランシスコ・49ersで4シーズンにわたって44勝をマークし、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップを獲得している。

ボサはハーボーが再び勝利への指揮を執ることができると期待しているが、NFLにつきものの、1週間ごとに変化する性質を警戒してもいる。

ハーボーHCがチームの運命を変えるかどうかについて質問されると、ボサは「確実にそれを期待している」と返答し、こう続けた。

「まず第1戦に勝って、それから第2週、第3週の話をしたい。スーパーボウルの話題や大袈裟に騒ぎ立てられると、集中力を失い、目の前のことに集中すべき時に間違ったことを心配してしまうことがある」

「毎年スーパーボウルの話が出るけれど、毎年似たような答えをしているような気がする。“まあ、最初の週がどうなるか見てから話そうか”ってね」

しかし、立て直しの鍵を握るのはハーボーHCだけではない。

ボサは健康であればゲームを破壊する力を持っているが、過去数シーズンはそうではなかった。2019年から2021年まで3年連続プロボウルに選ばれた後、エッジラッシャーのボサは2022年と2023年を合わせてわずか14試合しか出場していない。

昨シーズンはそのうち9試合に出場したが、シーズン第11週のグリーンベイ・パッカーズ戦で序盤に足を捻挫し、故障者リザーブ(IR)でシーズンの残りを過ごした。

ボサはサック6.5回、フォースドファンブル1回、ファンブルリカバリー1回をマーク。

チャージャーズの新生ディフェンスには、約半シーズンでこれほどの数字を記録した選手を残す余地が確かにある。しかし、ハーボーHC指揮下での1年目にボサがどれほどのインパクトを与えるかは、フィールドにとどまることができるかどうかにかかっていると言えるだろう。

運がよければ、ボサのケガの傾向はチーム全体の調子とともに改善していくはずだ。

【KO】