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ドラフト上位候補のケイレブ・ウィリアムズとジェイデン・ダニエルズはスカウティングコンバインで投球しない見込み

2024年02月27日(火) 11:38


NFLロゴ【NFL】

NFLの各チームは直近2年のハイズマントロフィー受賞者の投球を見るのにあと少し待つ必要がありそうだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地25日(日)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、南カリフォルニア大学(USC)のクオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズとルイジアナ州立大学(LSU)のQBジェイデン・ダニエルズは、今週にインディアナポリスで行われるNFLスカウティングコンバインに参加し、面談やミーティングには臨むものの、どちらもスローイングドリルには参加しない予定だという。

来るドラフトで上位指名される可能性が高いウィリアムズとダニエルズは、スカウト担当者の前で投げたりワークアウトしたりするのを、それぞれのプロデーまで先延ばしにする見込みだ。

USCのプロデーは3月20日(水)、LSUのプロデーは3月27日(水)に行われることになっている。

上位指名候補のクオーターバックがコンバインという不慣れな環境でドリルを行っても、彼らが得られるものはほとんどない。そのため、ウィリアムズとダニエルズが3月2日(土)に予定されているQBワークアウトを欠席するのは、さほど驚きではないと言えよう。

オールアメリカンに1度選出され、2022年ハイズマントロフィー受賞者に輝いたウィリアムズは、1年をオクラホマ大学、その後の2年をUSCで過ごす中で、素晴らしいカレッジキャリアを築いてきた。

ハイズマントロフィーを手に入れるに至った2022年シーズンに、ウィリアムズは4,537ヤード、タッチダウン42回、インターセプト5回を記録。チームが11勝を挙げるのに貢献した。

大学での3年目のシーズンはやや後退し、ウィリアムズは精彩を欠くディフェンスを補うためにひとりよがりなプレーを余儀なくされることもあった。USCが8勝5敗という戦績を残した2023年シーズン、ウィリアムズは大学での最終年を3,633ヤード、タッチダウン30回、インターセプト5回という記録で締めくくった。

カレッジ時代に輝かしい実績を残したウィリアムズは、NFLのモックドラフトで全体1位指名を受けると予想されるなど、人気を博している。

一方、同じく2つの大学でプレーし、オールアメリカンに1度選出された経歴を持つダニエルズは、常に一流のデュアルスレット能力を発揮してきた。しかし、目立った活躍を見せたのは昨シーズン――3年間在籍したアリゾナ州立大学を離れ、LSUでの2シーズン目――が初めてだった。

ダニエルズは2023年シーズンに、チームを2年連続となる10勝シーズンに導き、結果としてハイズマントロフィーを手に入れている。ダニエルズはそれまでのキャリア最多タッチダウンパス数(17回)を大きく上回る40回のタッチダウンを決める傍ら、インターセプト数をわずか4回にとどめた。パスで3,812ヤードを稼いだダニエルズは、ランでもタッチダウン10回、1,134ヤードを獲得している。

シカゴ・ベアーズ、ワシントン・コマンダース、ニューイングランド・ペイトリオッツといった、クオーターバックを必要としているチームが上位3つの指名権を保有している上に、アトランタ・ファルコンズといった司令塔を欲している他のチームも10位以内の指名権を保持しているため、両選手はドラフトの早い段階で指名される可能性が高い。

ウィリアムズとダニエルズの獲得を検討しているチームは、彼らの投球を見るのにコンバインから数週間待たなければならないことが明らかになった。

コンバインに関連するその他のニュースとして、ミシガン大学QBのJ.J.マッカーシー、オレゴン大学QBボー・ニックス、ワシントン大学QBマイケル・ペニックスJr.はスカウト担当者の前で投球を披露する予定だ。

【RA】