タンパベイ・バッカニアーズのナンバー調整が始まった。

バッカニアーズが2度プロボウルに選出されたことがあるラインバッカー（LB）シャキール・バレットを放出すると、『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが現地27日（火）の朝に報じている。

31歳のバレットの基本給はわずか120万ドル（約1億8,059万円）だが、キャップヒットが1,410万ドル（約21億2,194万円）となっており、バッカニアーズにとってはフリーエージェントとの交渉準備をする上で、ある程度の節約となるはずだ。

クオーターバック（QB）ベイカー・メイフィールド、ワイドレシーバー（WR）マイク・エバンス、セーフティ（S）アントワーヌ・ウィンフィールドなどがフリーエージェントになる。

バッカニアーズのヘッドコーチ（HC）トッド・ボウルズは、バレット放出が報じられた火曜日に『Good Morning Football（グッドモーニング・フットボール）』で次のように語った。

「決してスムーズな動きではない。いつだってそうだけれども、個人的な面では、彼ら（選手たち）と親しくなるし、彼らもまたコーチと親しくなるから、決して消えることのない関係ができている。ビジネス面では、チームがより良くなり、新しい才能ある選手を招き入れ、強化するためには、こういうことを実行しなければならないし、難しい決断だが、シャック（シャキール）は過去5年間、私たちにとって素晴らしい存在だった。彼はこのチームに来て、自分の名を一気に高めた。彼はこれまで出会った中で最高の人格者の1人だし、まだ素晴らしいプレー能力を秘めている」

デンバー・ブロンコスとバッカニアーズの両チームでスーパーボウルを制覇した経験のあるバレットは、バッカニアーズに加入した最初の年にプロボウルに選出され、2019年にはリーグ最多のサック19.5回をマーク。しかし、2023年シーズンは16試合でサック4.5回を記録するにとどまった。

それでも、バレットは自分を獲得しようとするチームにパスラッシュの力を提供するはずであり、ボウルズHCもバレットの再入団の扉を閉ざしたわけではない。

「前に進むためには、こうした厳しい決断を下さなければならない」と述べるボウズHCは、こうつけ加えている。

「彼（バレット）はそれを理解しているし、私たちも理解している。この先どうなるかは誰にもわからない」

【KO】