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2024年ドラフトでパッカーズのアプローチを取り入れたいと望むペイトリオッツ幹部

2024年02月28日(水) 10:37


ニューイングランド・ペイトリオッツ【NFL】

ニューイングランド・ペイトリオッツがビル・ベリチックHC(ヘッドコーチ)時代から移行しようとしている中で、ペイトリオッツのスカウト部門責任者を務めているエリオット・ウルフがチームの評価プロセスを刷新しようとしている。

長年、NFLで重役についていたロン・ウルフの息子であるエリオット・ウルフは、グリーンベイ・パッカーズの組織の中で成長した。ウィスコンシン州で14シーズンを過ごしたウルフは、その間に組織内で昇進を果たしている。クリーブランド・ブラウンズに2シーズン所属したあと、現在41歳のウルフはこの4年間を、ベリチックがヘッドコーチとして指揮していたペイトリオッツで過ごしてきた。

現地27日(火)、ウルフは2024年NFLスカウティングコンバインの場で、チームのドラフト評点方式を調整したと明言。今後はウルフがグリーンベイで実行していたものに似た方式になるという。

「われわれは評点方式を変えた」と述べたウルフはこう続けている。

「グリーンベイでやっていたことに少し似ている。以前のペイトリオッツのシステムはどちらかと言えば“これが役割だ”という感じだったが、今回は価値に基づいたものとなる。つまり、スカウト担当者は選手を評価しやすくなる上に、“この選手がベスト”、“この選手がワースト”という形で分類しやすくなるし、ありとあらゆるものをうまく整理できる。より微妙なアプローチよりもね。その方が価値を評価しやすいし、スカウト担当者もやりやすくなるのではないかと思っている」

また、新システムはより“協力的な”ものとなり、フロントオフィスはドラフト前のプロセスを進める中で、スカウト担当者の意見をより多く聞くようになるはずだとウルフは指摘している。

ウルフがペイトリオッツでパッカーズのメソッドを取り入れたいと考えているのはこれだけにとどまらない。ウルフは、自身のプログラムの要となるのはドラフトで指名し、主力選手を内部から育て、伸ばすことだと主張している。

自身のプログラムにはどのような違いが生まれるのかと問われたウルフは「若い選手を起用することにもう少し頼るようになると思う。若い選手を起用し、内部から成長させることは本当に重要だと思う」と答えた。

フリーエージェント期間に向けてウルフが引きとめたいと考えているのは、オフェンシブタックル(OT)マイク・オンウェヌとセーフティ(S)カイル・ダガーだ。この2人をフォックスボロにとどめようと試みる中で「すべての選択肢を検討している」と述べたウルフは、フランチャイズタグを使用する可能性も否定しなかった。

新たにヘッドコーチに就任したジェロッド・メイヨがフリーエージェントで“現金を費やす”準備はできていると発言したことについて尋ねられたウルフは、その資金の一部は重要な選手をチームに残すために使われる可能性があると指摘している。

「われわれは積極的にチームを救おうと試みるつもりだ」とウルフ。

「それをどう受け取ろうと勝手だが、われわれは正しいことをしようとするだろう。それが支出を意味するのか、貯蓄を意味するのかは未定だ」

すべての選択肢を検討しているというのが、ウルフのメディアセッションのテーマとなっていた。

チームが保持しているドラフト全体3位指名権をトレードするつもりはあるのかという質問と、マック・ジョーンズおよびベイリー・ザップがロースターに残っているクオーターバック(QB)ポジションについての質問を受けた際に、ウルフはその言葉を用いている。

火曜日、ウルフはQBについて「どのポジションでもそうだが、彼らの長所と短所を評価し、誰がうちにフィットするかを判断するつもりだ」とコメント。

「今はプロセスのかなり初期の段階だ。私はまだ彼らの誰とも会っていないし、ジェロッドも会っていない。だから、ここでのプロセスを経て、チームにとって何がベストかを決めることになる。今回のドラフトで、特にクオーターバックについて私がワクワクしているのは、全員が本当にタフな選手に見えるということ。もちろん、どのポジションも素晴らしいが、クオーターバックポジションは特にそう見える」

「われわれは誰がニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバックを務められるかを見極めなければならない」

ドラフト全体3位指名権をどうするかについては共同で決めることになるが、最終的な決定権は自分にあるとしたウルフはこう語った。

「それはメイヨコーチ、マット・グロー(選手人事部門責任者)、私、そしてスタッフ全員で、共同で決めるものになる。最終的には誰かが選ばなければならないし、それを担うのは私だ」

【RA】