QBメイフィールドとの再契約は「極めて優先順位が高い」とバッカニアーズHCボウルズ
2024年02月28日(水) 14:422023年シーズンに思いがけずポストシーズン進出を果たしたことにより、タンパベイ・バッカニアーズは2024年に難しい決断を迫られることになった。
バッカニアーズにはフリーエージェント(FA)になろうとしている選手が多くいるが、ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズによると、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドを呼び戻すことが最優先事項になりそうだという。メイフィールドはバッカニアーズをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区制覇とプレーオフにおけるフィラデルフィア・イーグルス戦での勝利に導く中で、キャリア最高のシーズンを送った。
現地27日(火)、2024年NFLスカウティングコンバインの現場から『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』に主演したボウルズHCは「もちろん、それは極めて優先順位が高いことだ」とコメント。
「リーグイヤーの開始までまだ数日あるが、私たちはベイカーのことが大好きだ。ベイカーはとてつもなく素晴らしい1年を過ごした。すべての面で私たちにフィットしていた。彼は全レシーバーともオフェンス全体とも相性が抜群だったのだから、そこからさらに発展させていきたいと望むのは当然だ。ビジネスの面は理解している。すでに言ったように、私たちはベイクが大好きだし、うまくいくことを願っている」
2018年NFLドラフト全体1位指名を受けたメイフィールドは、クリーブランド・ブラウンズでの4シーズンで浮き沈みを繰り返し、2022年シーズンにはカロライナ・パンサーズとロサンゼルス・ラムズの2チームでプレーした。バッカニアーズに加入した2023年シーズンには、4,044パスヤード、タッチダウンパス28回――いずれもキャリアハイ――を記録するなど、大活躍を見せている。
メイフィールドとの再契約が期待されているものの、メイフィールドとの契約がまとまっていない上に、カイル・トラスクが契約最終年を迎えようとしていることから、バッカニアーズがクオーターバックをドラフトで指名する可能性もある状態だ。
ジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトは火曜日にコンバインの場で「それを除外することは決してできない。決してそうはしない。だが、今はベイカーとの(再)契約に集中していると言っておこう」と述べた。
バッカニアーズを称賛してきたメイフィールドは、契約交渉ではバッカニアーズが“優勢になる”とまで話している上に、ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスが戻ってくることも望んでいるとも明かしている。
メイフィールドはスーパーボウルが行われる数日前に「マイクは生涯バッカニアーズにいる価値がある」とコメントしていた。
ボウルズHCもその発言には賛成している。エバンスは2023年シーズンにリーグ最多13回のタッチダウンレシーブを記録しただけではなく、キャリア初年度から10年連続となる1,000レシーブヤード超えを達成した。
ボウルズHCはエバンスについて「彼は去年、キャリア最高の1年を過ごした」と述べている。
「もちろん、彼はものすごく素晴らしい1年を過ごしたし、それをもう10年も続けてきた。言うまでもなく、私たちは彼にバッカニアーズの一員として引退してもらいたいし、あらゆることをやろうとしている。彼と契約し直すためにもすべてのリソースを投入する。マイクはこのコミュニティにとっても、チームにとっても、みんなにとっても素晴らしい存在で、ものすごく素晴らしいボールプレーヤーだからだ」
当然、プロボウルに選出されたクオーターバックとワイドレシーバーをチームに呼び戻すのはそれほど簡単なことではない。セーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.やアウトサイドラインバッカー(OLB)ラボンテ・デービッド、ラインバッカー(LB)デビン・ホワイトなど、他にも多くの選手がフリーエージェントになろうとしている状況ではなおさらだ。ボウルズHCとバッカニアーズはすでに、LBシャキール・バレットと決別するという苦渋の決断を下している。
とはいえ、ボウルズHCはメイフィールドとエバンスが望んでいること、つまり彼らが2024年シーズンにチームに戻ってくることを望んでいる。
【RA】