ペイトリオッツの新方針はベリチックへの「批判ではない」と新HCメイヨ
2024年03月01日(金) 16:22ヘッドコーチ(HC)ジェロッド・メイヨ率いるニューイングランド・ペイトリオッツは、記者会見の雰囲気から、コーディネーターが誰であるかという透明性、チーム構築のやり方に至るまで、過去のシーズンとは異なる様相を呈している。
こうした変化は明らかかもしれないが、メイヨHCは現地2月28日(水)、今回の変更はいずれもビル・ベリチック元HCへの侮辱と見なされるべきではないと強調した。ペイトリオッツ王朝の立役者であるベリチックは先月、24シーズン過ごしたチームを離れている。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のチャッド・グラフによると、メイヨHCはペイトリオッツのロースター構築の新しいアプローチに関して、次のように語ったという。「変わることになる。しかし、ビルが長年にわたり素晴らしい成果を上げてきたことは認めたい。私たちが変えるから、(これは)前の体制を批判しているのだ、とは受け取ってほしくない。とはいえ、これまでとは違うやり方で取り組むつもりだ。最初は違和感があるだろうが、最終的には前体制の成功を再現したい。私はビルや彼のスタッフから多くを学んだ。でも、これからはこのフランチャイズで新たな章がどのように展開するかを見ていこう」
メイヨの発言は、ペイトリオッツの新しいスカウト部門責任者であるエリオット・ウルフが、フランチャイズが適用しているチーム作りの変化について説明した翌日のことだった。
メイヨHCはボストンでの変化を積極的に受け入れたが、それは史上最多のスーパーボウル優勝回数を誇るヘッドコーチの仕事ぶりを、決して非難するものではないと明言した。結局のところ、メイヨは8シーズンにわたって選手としてベリチックHCの下でプレーした経験があり、さらにその後、5シーズンにわたって“ザ・フーディ”の異名を持つベリチックHCのアシスタントを務めているのだ。
いずれにしても、プレーオフ未勝利のまま5シーズンを終えたばかりのペイトリオッツは新しい時代に突入しようとしており、かつての栄光を取り戻せるかどうかは、新しいアプローチにかかっている。
メイヨHCはさらにこう述べた。「高いレベルで一定のやり方が行われてきたのは、実に20数年間か? でも、ものごとを達成するにはいろいろなやり方があると言える。コーチ(ベリチック)にはうまくいったやり方があった。エリオットと私自身にとってどういう方法が有効かはこれからわかるだろう」
【KO】