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QBヤングの“修正”は計画せず、オフェンスでの“役割遂行”を期待するパンサーズHCカナルス

2024年03月01日(金) 17:37

カロライナ・パンサーズのブライス・ヤング【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

カロライナ・パンサーズの2023年シーズンの成績を一目見れば、今後何かを変える必要があるとすぐに判断できるが、それは特に、クオーターバック(QB)ブライス・ヤングが率いる最下位オフェンスについてだ。

しかし、現地27日(火)、2024年NFLスカウティングコンバインの場で、パンサーズの新しいヘッドコーチ(HC)デイブ・カナルスは、ヤングを2024年に“修正”する計画は何かと尋ねられた時、2年目に突入するこのクオーターバックのプレーが問題とは必ずしも考えていないと答えた。

「ブライス・ヤングを修正する計画はない」とカナルスHCは2023年ドラフト全体1位指名選手についてコメント。「私たちにとっては、誇りを持てる、タフで賢明で、何よりもフットボールを守るオフェンスを築くことが重要だ。もっとさらに爆発的なプレーを増やし、そして当然、変則的なプレッシャーによるダメージを最小化する必要がある」

「だから、グループ全体を引き上げつつ、ブライスには彼自身の役割を果たしてもらいたいんだ」

昨シーズン、ヤングは2勝15敗と苦戦を強いられ、パスコンプリート率59.8%、2,877パスヤード、タッチダウンわずか11回をマークし、インターセプト10回を喫している。さらに、問題を抱えたオフェンシブライン(OL)の背後で、リーグで2番目に多い被サック数(62回)をマーク。

22歳のヤングにはポテンシャルを感じさせる場面もあった。たとえば、シーズン第8週のヒューストン・テキサンズ戦では勝利に貢献し、クリスマスイブに行われたグリーベイ・パッカーズ戦では大逆転まで後少しだった。パッカーズ戦では、312ヤード、タッチダウン2回、インターセプト0回という好成績を残している。しかし、アラバマ大学出身のヤングにとっては全体的にフラストレーションのたまるシーズンとなり、多大な努力にもかかわらず、望むような結果を得ることはほとんどなかった。

パンサーズの再建を託されたカナルスHCは、ヤングができるとわかっている長所をさらに伸ばしつつ、顕在化した問題点を克服する適切なバランスを見出す必要があると語った。さらに、まったく新しいオフェンスを学ぶという課題もある。しかし、このオフシーズンの早い段階で、カナルスHCはすでに目に見える進歩を達成するための具体的な計画と手順を用意していることを示唆している。もちろん、その詳細は公開していない。

「ブライスと彼がここまで歩んできた道のりを心から尊敬している。彼には、具体的で実質的な改善案を提示したい。“これは私たちが改善できるポイントだけれど、ここは君の素晴らしいところだ”と伝えたいんだ。だから、彼が数週間後に戻ってきた時には、しっかりとした計画を用意しておこう」

カナルスHCがそれまでのキャリアで大きな苦難に直面したクオーターバックの育成を任されたのは今回が初めてではない。シアトル・シーホークスでクオーターバックコーチ時代には、ジーノ・スミスの2022年の見事な復調を支え、さらに昨季はタンパベイ・バッカニアーズの攻撃コーディネーター(OC)として、ベイカー・メイフィールドの復活シーズンにおける立役者となった。

この2人のクオーターバックはカナルスの指導の下、キャリア初のプロボウル選出を果たし、チームをプレーオフに導いている。パンサーズは同じような成果を若いフランチャイズクオーターバックにも期待したいところだ。

「彼(ヤング)が大きな修正を必要としている選手だとは思わない」と話すカナルスHCは、こうつけ加えている。「彼は精度が高く、本当に頭がいい選手で、状況をしっかり把握している。私たちは、彼を中心にオフェンス全体を構築し、“これが私たちのアイデンティティであり、コアだ”と自信を持って言えるような体系を築く必要がある」

カナルスHCがヤングのクオーターバックとしての特別な才能を引き出せるかが、パンサーズがその運命を好転させるための重要な要素となるはずだ。

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