ニュース

テキサス大学WRゼイビア・ワージーが40ヤード走でNFLスカウティングコンバイン記録を更新

2024年03月03日(日) 15:52

テキサス大学のゼイビア・ワージー【NFL】

ジョン・ロスが王座を譲る時が来た。NFLスカウティングコンバインで新たな40ヤード走の王者が誕生している。

現地2日(土)夜、テキサス大学のワイドレシーバー(WR)ゼイビア・ワージーが自身にとって2回目の40ヤード走で4.21秒をマークし、ロスが2017年に4.22秒を記録して樹立したコンバインでの最速記録を塗り替えた。

インディアナポリスで行われているコンバインで1回目の40ヤード走に臨んだ際に、ワージーは4.25秒という好記録を残している。ルーカス・オイル・スタジアムの観衆から大きな反響を呼んだそのパフォーマンスは、クレムソン大学のコーナーバック(CB)ネイト・ウィギンズが金曜日の時点でマークしていた2024年スカウティングコンバインの最速記録(4.28秒)を非公式ながら上回るものだった。

しかし、ロスの歴代最速記録を更新することを望んでいたワージーは、それだけにとどまらなかった。2回目の40ヤード走で、身長約180.3cm、体重約74.8kgのワージーは非公式で4.22秒というタイムをたたき出し、スタジアムをざわめかせている。それから間もなくして公式タイム(4.21秒)が発表され、ワージーは歴代記録を破ることに。ワージーは10ヤード走(1.49秒)でも今大会で屈指の記録を残している。

「待ちに待ったサイマルカム(2人の選手のパフォーマンスを合成する機能)」

「ゼイビア・ワージーが4.21秒でジョン・ロスの40ヤード走記録を更新」

公平を期すために言えば、ロスは7年前にクリス・ジョンソンの4.24秒という記録を破ったとき、現在のワージーよりも約10kg重かった。とはいえ、それは関係ない。ワージーはその記録で歴代トップに立つ。金曜朝、プレーメイキング能力を持つワイドレシーバーであるワージーは、コンバインに臨むにあたって記録更新を目指していると話していた。そして、土曜夜にそれを実現させた格好だ。

今年のコンバインでは40ヤード走で素晴らしいスピードを発揮した選手が他にも数名いたものの、ワージーの記録は群を抜いている。2024年スカウティングコンバインの参加者で4.33秒より速かった選手は現時点でワージーとウィギンズだけで、残すはオフェンシブラインマン(OL)とスペシャルチームの選手たちが日曜日にパフォーマンスを披露するのみとなっている。

ワージーはその40ヤード走のタイムで、素晴らしい記録を相次いで残した1日を締めくくった。土曜日、テキサス大学のスター選手として活躍していたワージーは、40ヤード走に臨む前に垂直跳びで約104.1cm、幅跳びで332.7cmをマーク。ワージーは記録的なダッシュを披露した後にポジションドリルへの参加を見送った。それでも、ワージーのパフォーマンスはコンバイン史上最高のものの1つとして数えられるだろう。

【RA】