シーホークスがベテランSアダムスとディッグスを放出
2024年03月06日(水) 18:15新しいヘッドコーチ(HC)マイク・マクドナルドの下で、来シーズンのシアトル・シーホークスのセカンダリーはかなり異なる顔ぶれとなるだろう。
シーホークスは現地5日(火)にセーフティ(S)ジャマール・アダムスとクアンドレ・ディッグスを放出したと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが最初にこのニュースを報じている。
2020年シーズンの開始以来、このコンビはシーホークスのディフェンシブバック(DB)のポジションにおいて先発出場してきたものの、アダムスが1シーズンを通してフルで出場できたことは一度もなかった。
今回の放出により、シーホークスは2,750万ドル(約41億2,299万円)の資金を節約できると同時に、サラリーキャップスペースにも大幅に余裕が生まれることになると、ペリセロは伝えている。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』 によれば、今回の動きの前には、シーホークスのキャップスペースはおよそ1,200万ドル(約17億9,889万円)しかなかったとのこと。
シーホークスは火曜日にタイトエンド(TE)ウィル・ディズリーもリリースしたと明かしており、これによって資金とキャップスペース上で700万ドル(約10億4,935万円)を節約することになる。
2つの動きの中でも、ディッグスの放出の方がより驚きだった。ディッグスは2019年シーズンの途中でトレードで加入してから、シーホークスで3回プロボウルに選出されている――ディッグスを獲得するために支払われたのはわずか1つのドラフト5巡指名権だけだった。これは、ピート・キャロルがシーホークスでのヘッドコーチ(HC)在任中に、ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーが成し遂げた中でも特に印象深いトレードの1つだ。
31歳のディッグスは契約期間があと1年残っていた。ディッグスは過去4シーズンにおいて全試合に先発出場してきたが、2023年シーズンはシーホークスでのフルシーズンを過ごした上で、プロボウルに選出されなかった、初めての年となった。また、それまでの6シーズンすべてでインターセプト3回以上をマークしていたが、昨季はわずか1回のインターセプトにとどまっている。
アダムスの放出にはそれほど驚きはなかった。ディッグスのトレードとは異なり、シーホークスは2020年のトレード――そして、その後の契約延長――でアダムスに投じた金額に匹敵するほどの成果を得られなかった。10月に29歳を迎えるアダムスは、過去51試合のうち29試合に欠場しており、ニューヨーク・ジェッツ在籍の2年目だった2018年以降、フル出場できていない。
シーホークスはここ最近、デボン・ウィザースプーンやリク(タリク)・ウーレンなど何人かのディフェンシブバック(CB)をドラフトで指名してきたが、セーフティのポジションにおいては急に選手層が薄くなっている。ジュリアン・ラブは来季もシーホークスに残留する中で、チーム内で最も経験を積んでいるセーフティとなった。
マクドナルドHCの強みはディフェンスにあり、過去2シーズンでレイブンズのディフェンスをフットボール界最高のユニットの1つに育て上げている。
【KO】