バッカニアーズ残留を希望も、FAでは「何が起きてもおかしくない」とOLBデービッド
2024年03月07日(木) 11:35タンパベイ・バッカニアーズは今週、ワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスと新契約を結び、セーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.にフランチャイズタグを使用した。今後、ジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトは残りのメンバーを確保する仕事に取りかかることになる。
クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドの将来に多くの注目が集まっているが、アウトサイドラインバッカー(OLB)ラボンテ・デービッドもバッカニアーズに欠かせない存在だ。現地5日(火)、フリーエージェント(FA)になろうとしているデービッドは『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』でバッカニアーズ残留を希望していると明かした。
「俺は良い影響力を持っていたと思う。特に、ああいうシーズンを終えた後だとそう言える」とコメントしたデービッドはこう続けている。
「自分はあまり気にしていないけど、組織内のたくさんの人や自分の代理人は、俺が33歳にして素晴らしいシーズンを送ったと言うだろう。だから、俺はそれに自信を持っているし、自分自身にも自信がある。今は、あまりそれに集中していない。1日1日をそのまま受け入れているだけ。あるがままに過ごすだけさ」
「もちろん、この12年間プレーしてきた組織でキャリアを終えたいけど、何が起きてもおかしくない。俺はただ、集中できることに集中して、それ以外のことは成り行きに任せる」
デービッドは年齢とともに失ったものを深い知識で補ってきた。デービッドは今でも、ランディフェンスではギャップを切り裂き、カバレッジでは常に相手クオーターバック(QB)の一歩先を行くような素晴らしいプレーを続けている。
バッカニアーズでの12シーズン目に、デービッドは2016年以降で最多となる134回のトータルタックルを記録し、タックルフォーロス17回、サック4.5回、パスディフェンス5回、フォースドファンブル1回をマークした。
昨オフシーズン、デービッドはバッカニアーズにとどまるために1年契約にサイン。その実績と年齢を踏まえると、デービッドにとってもチームにとっても、当時と同じような契約で妥協点を見出すことが理にかなっていると言える。交渉が決裂しても、優れた能力とリーダーシップを併せ持つデービッドは、確実に複数のチームから必要とされるだろう。
今のところ、将来について思い悩んでいないデービッドは、自分の代理人とクラブとの話し合いは“着実に進んでいる”と強調している。
「分かるだろ。それについてはあまり重視してこなかったんだ」と語ったデービッドは「故郷に戻って家族と過ごしている。決まったらいつでも話すよ。すべてがどうなるか、交渉がどうなるかを知るのは間違いなく楽しみだ。でも、今はあまり心配していない」と続けた。
【RA】