ニュース

ブラウンズへの復帰に興味を示す一方で、来季も“プレーする機会”を追求するQBフラッコ

2024年03月07日(木) 15:11


クリーブランド・ブラウンズのジョー・フラッコ【AP Photo/Charlie Riedel】

クオーターバック(QB)ジョー・フラッコのクリーブランド・ブラウンズでの魔法のような、そしてまったく予想外の活躍は、ポストシーズンでの大敗で幕を閉じた。

それは、ブラウンズがフラッコなしで到達することは決してできなかった場所だった。もし自分の望む通りにできるなら、2024年にブラウンズで再びプレーしたいと、フラッコは考えるだろう。

『SiriusXM NFL Radio(シリウスXM NFLラジオ)』に出演したフラッコは、フリーエージェント(FA)での希望について、次のように語った。

「すべての条件が同じだったら、クリーブランドは間違いなく最高の場所だ。しかし、誰かが実際にプレーする機会を与えてくれるか、そして、それに伴うさまざまな事柄について考えなければならない。ただ、クリーブランドに特別な感情を抱かずにはいられない。そこで過ごした数週間と、街そのものが素晴らしかったからね。必ずしもそれが決定のすべてではないけれど、もし決断を迫られた時には、その判断材料になると思う」

フラッコにとっては、単純に素晴らしい機会の中からの選択というわけにはいかない。以前に38歳で再び立ち上がり、ブラウンズで1週間過ごした後に先発ラインアップに加わったフラッコは、アウェーでのロサンゼルス・ラムズで先発することになった。その試合には敗れたものの、その後4連勝を収め、安定したクオーターバックのプレーを必要としていたブラウンズを、予想外にもポストシーズンへと導いている。

フラッコは期待以上のパフォーマンスを発揮し、この4連勝の中でパッシングリーダーとなったのに加え、ブラウンズ史上初めて4試合連続で300ヤード以上を投げたクオーターバックとなった。フラッコは圧倒的な勝利も、スリリングな逆転勝利も手がけている。この活躍で、クリーブランドの街は“フラッコフィーバー”に包まれ、市内の多くのTシャツ会社がフラッコの似顔絵が描かれた衣服を作るほどだった。

何年もの間、フラッコはボルティモア・レイブンズのフランチャイズクオーターバックとしてブラウンズを圧倒してきた。わずか6週間で、フラッコはかつて引き起こしたすべての痛みを消し去り、それを歓喜に置き換えている。

フラッコとブラウンズにとって、終わりよりもその過程がもっと重要だった。しかし、それはまた、ノースイースト・オハイオの誰もが有効期限があることを理解した上で楽しんでいた体験でもある。これはフランチャイズの顔となる選手を迎えた、希望に満ちた新時代の始まりではなく、ほとんどのプロフランチャイズが倒れてしまうほどの逆境の中でも、一時的な至福の瞬間だった。

とはいえ、AP通信2023年最優秀カムバック選手に輝いたフラッコは、2024年に再びブラウンズファンの愛を浴びに戻ってくるかもしれない。ただ、フラッコはブラウンズの先発が自分自身ではないということを受け入れる必要がある。そのポジションはデショーン・ワトソンのものであり、フラッコは2023年シーズンの途中に飛行機でクリーブランドに向かい、ブラウンズと契約した際、あくまで必要に迫られて間接的にワトソンに取って代わったに過ぎない。

フラッコはワトソンの控え選手としてプレーすることについて、こう述べた。

「もしクリーブランドに戻るなら、当然、それを理解していなければならない。もちろん、俺はフットボールをプレーしたい。それは本当に、本当に大きな要素だ。おそらく最大の要素だ。目の前に大変なことがなければ、その決断はできないと思う」

すべての兆候は、ワトソンが健康な状態で十分なパフォーマンスを発揮できる限り、ブラウンズは2024年に再びワトソンを起用することを示している。先週、インディアナポリスで行われたNFLスカウティングコンバインの場で、ジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーとヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは、ワトソンの前途について楽観的な見解を示しており、それとは逆の憶測が飛び交う余地はほとんどない。

もしフラッコがブラウンズに復帰するとしたら、それはとても貴重なベテランバックアップとしてだろう。そのようなシナリオでは、キャンプでの先発争いはないはずだ。そして、フラッコがフィールドに立つのは、ワトソンが再びケガをするか、またはステファンスキーHCが自分の指導の下で活躍したクオーターバックと交代させるより他に選択肢がないほど、ワトソンのプレーが悪い場合だけだろう。

こうした状況は、フラッコがマーケットを試して、2024年にどこでプレーするかという決断を下す際に考慮しなければならない重要なポイントだ。とはいえ、フラッコにとって理想的なポジションであることに変わりはない。1年前の今頃は、フラッコに対するNFLのチームの関心はゼロに等しかった。

チャンスをつかんで以来、現在39歳のフラッコは関心を集めることを期待している。そして、茶色とオレンジのユニフォームを着ると子どもの頃に戻ったような気分になると語ったフラッコは、ブラウンズで再びプレーすることにどれほど興味があるかを、世間に知られることを恐れていない。

かつてはレイブンズのヒーローだったフラッコの状況が、いかに変わったことか。

フラッコは次のようにコメントしている。

「正直言って、クリーブランドは信じられないような場所だ。俺が決断を下す時には、それは間違いなく特別な価値を持つだろう」

【KO】