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レイダースがQBミンシューと2年36億円の契約に合意

2024年03月12日(火) 10:18


インディアナポリス・コルツのガードナー・ミンシュー【AP Photo/Darron Cummings】

2023年にインディアナポリス・コルツを支えようと尽力したクオーターバック(QB)ガードナー・ミンシューが、2024年の新たなチャンスと高額の昇給という形で報われた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地11日(月)に報じたところによると、ベテランQBミンシューがラスベガス・レイダースと2年2,500万ドル(約36億7,102万円)の契約を結んだという。このミンシューの新しい契約には1,500万ドル(約22億0,261万円)の完全保証額が含まれている、とペリセロはつけ加えている。

2023年のほとんどでコルツの先発を務めるという予想外の役割を果たしたミンシューは、エイダン・オコンネルとの先発争いに勝つという1つの目標を胸にラスベガスに到着する。来季、オコンネルはレイダースの現先発として戻ってくるものの、パーデュー大学出身のオコンネルがこの先発の座に就いたのは、あくまでも当時の暫定ヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアースがジミー・ガロポロをベンチに下げたからだった。

先発として5勝5敗と比較的良い成績を残したオコンネルは、波乱の2023年シーズンの中で、レイダースが毎週のように競争力を維持するのに貢献した。オコンネルはタッチダウンとインターセプトの比率が12回対7回、パス成功率62.1%、2,218パスヤードをマークしたのに加え、パサーレーティング83.9という立派な成績を残して最初のシーズンを締めくくっており、それらの活躍によって2024年に再び先発の座を勝ち取るためのチャンスをつかんでいる。

とは言え、レイダースがオコンネルに競争相手を立てることは常に予想されており、それがミンシューという形で現実のものとなっている。ミンシューは優れたバックアップであり、チームの攻撃陣という船の沈没を独力で回避できるほど優れたスターターでもあることを証明済みだ。ミンシューはチームに大幅な成長をもたらすわけではないが、2023年シーズンにルーキーのアンソニー・リチャードソン(肩の負傷でシーズン終了)の後を継いだ時に証明したように、才能ある選手たちがそろうチームなら、ほとんどの試合で競争力を維持するのを支えられる。2023年に先発として7勝6敗という成績を収めたミンシューは、パス成功率62.2%、3,305パスヤード、タッチダウンとインターセプトの比率は15回と9回という数字を記録して、コルツをシーズン最終週までAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の首位争いに食い込ませた。

“NFL QB Index(NFL QBインデックス)”の最終順位で判断すれば、2人のクオーターバックはよく似ている。ミンシューは24位、オコンネルは3つ後ろの27位だった。

ファイターたちがリングに上がった。対戦カードは決まっている。ピアースHCがレイダースを指揮する初のフルシーズンで、経験が勝るか、未開発のポテンシャルが勝つか、注目だ。

【KO】