調整後の契約に合意したドルフィンズLTアームステッドが2024年もプレー継続
2024年03月12日(火) 13:37レフトタックル(LT)テロン・アームステッドは契約を調整して2024年もプレーすることが決まった。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話として現地11日(月)に伝えたところによれば、マイアミ・ドルフィンズとアームステッドは調整した契約で合意に至ったという。
33歳のアームステッドは2022年にフリーエージェント(FA)の中でトップのオフェンシブタックルとしてドルフィンズと5年契約を結んでおり、その契約はまだ3年残っている状態だった。『 Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、今回の契約によってアームステッドのキャップヒットは少なくなると考えられ、上限より2,300万ドル(約33億8,928万円)もオーバーし、リーグ内で最悪のキャップ状況を抱えるドルフィンズにとっては避けられない手段だったとのこと。
先日のプロボウルの時点でアームステッドは、2023年のシーズン中、そしてキャリアを通じて何度もケガに見舞われてきたことを懸念して、NFLで12回目のシーズンを迎えるかどうかを決めかねていた。
昨年のアームステッドは膝、足首、背中、大腿四頭筋を痛めるなど、多くのケガによって7試合を欠場している。
ドルフィンズでアームステッドは2シーズンで11試合を欠場しており、シーズンを通して全試合に出場したことはこれまで一度もない。アームステッドが最も多くの試合に出場したのは、シーズンがまだ16試合で構成されていた2019年に、ニューオーリンズ・セインツの選手として出場した15試合となる。
とはいえ、アームステッドがどのチームのオフェンシブラインにとっても強力な要であることに変わりはない。
ドルフィンズの一員としてプレーした2シーズンを含め、プロボウルに5回選ばれているアームステッドは、健康であればリーグ屈指のパスブロッカーとして知られる。ランゲームでも十分に能力を発揮することができ、『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』による昨季のランに対するブロッキングの採点では72.6点をマークしている。
これらの長所に加え、アームステッドが昨シーズンに犯した反則はわずか2回(スナップ前のフラッグを除く)で、キャリアを通しても24回しかない。
調整が加えられた契約でプレーすることになったアームステッドは、ドルフィンズが圧倒的なオフェンスを維持するための重要なピースであり続けるだろう。アームステッドのようなプロテクターがいたおかげもあって、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアは昨年にプロボウル級の選手にまで成長することができ、チームとしてもトータルヤードとパスヤードの両方で1位、ラッシングヤードで6位、得点で2位となった。
運が良ければ、アームステッドはこれまでよりも少ないケガで2024年シーズンを乗り切れるだろう。そしてその結果、ドルフィンズは2年続けて敗戦を喫したワイルドカードゲームを突破できるかもしれない。
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