ジャイアンツがパンサーズとのトレードでLBバーンズを獲得へ、5年最大221億円の契約に合意
2024年03月12日(火) 13:49現地11日(月)、ニューヨーク・ジャイアンツがカロライナ・パンサーズとのトレードでラインバッカー(LB)ブライアン・バーンズを獲得すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが報じた。
ジャイアンツは間髪を入れずにバーンズに新契約を与えている。ラポポートとガラフォロによると、ジャイアンツとバーンズは8,750万ドル(約128億9,413万円)が保証され、最大1億5,000万ドル(約221億0,423万円)に上る5年契約に合意したという。
先週、バーンズにフランチャイズタグを使用したパンサーズは、今回のトレードでドラフト2巡目(全体39位)指名権と5巡目(全体141位)指名権を受け取る予定だ。トレードが正式に成立するのは、13日(水)に新リーグイヤーを迎えてからとなる。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、このトレードでパンサーズのキャップスペースには2,400万ドル(約35億3,668万円)の空きができるとのこと。
2023年シーズンに全17試合に出場し、11.5回のサックを記録してブレイクアウトを果たしたLBケイヴォン・ティボドーとタッグを組ませる相手を必要としていたジャイアンツは、パスラッシャーを追加したいと考えていた。しかし、アジーズ・オジュラーリが昨シーズンの大半で負傷していたため、昨シーズンにおけるジャイアンツのトータルサック数はNFLで5番目に少ない34回にとどまっている。
トータルサック数が27回と、ジャイアンツよりも低い成績を残したパンサーズは、被得点でも29位に沈んでいるが、それはバーンズにとって問題ではなかった。
4月に26歳になるバーンズは1年前、トレード市場に出ていたものの、パンサーズはバーンズに対するオファーを断っている。生産性は少し落ちたものの、バーンズは2年連続でチームのサックリーダーとなっており(昨季は8回)、クオーターバック(QB)ヒット18回、タックルフォーロス16回、パスディフェンス2回、フォースドファンブル1回を記録している。
パンサーズはバーンズに長期契約を与えるのをためらった。バーンズは昨年、新契約を手に入れようとプレシーズンの練習を何度か欠席したものの、願いはかなわず、5年目オプションの報酬でプレーした。
2019年NFLドラフトの全体16位で指名されたバーンズは、これまでに80試合に出場(うち67試合に先発出場)し、サック46回、QBヒット95回、タックルフォーロス59回、フォースドファンブル8回、ファンブルリカバリー2回(タッチダウンリターン1回)をマーク。NFLでの5シーズンで2試合以上を欠場したことは一度もない。
ジャイアンツからは、フリーエージェント(FA)になるランニングバック(RB)セイクワン・バークリーがライバルのフィラデルフィア・イーグルスに移ることになった。しかし、ジャイアンツはすぐに方向を転換してRBデビン・シングルテリーとの契約に合意している。そして、今度はバーンズという重要なピースをディフェンスに加える予定だ。
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