テキサンズがDEハンターと2年72億円の契約で合意
2024年03月13日(水) 14:13ディフェンシブエンド(DE)ダニエル・ハンターは今回、フリーエージェント(FA)で大当たりを引いた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じたところによると、プロボウル4回選出のベテランエッジラッシャーのハンターが、ヒューストン・テキサンズと2年総額4,900万ドル(約72億2,490万円)の契約に合意したという。ハンターの新契約には4,800万ドル(約70億7,700万円)の保証金が含まれているとラポポートは伝えた。
テキサス州ケイティで育った、パスラッシュの悪夢であるハンターにとって、南への移動は故郷への帰還にあたる。30歳のシーズンを迎えるハンターにとって、これは大きな恩恵だ。昨季にサック16.5回をマークして、プロボウル再選出を果たしたばかりのハンターは、ミネソタ・バイキングス——8シーズンのNFLキャリアの中で唯一ホームとして知っている場所——を離れて、より快適な状況が整っており、コンテンダーとして急成長中のテキサンズに移ることになった。
首の大ケガを乗り越えたハンターは、昨シーズンのキャリア最多のサック16.5回を含めて、2年連続で2ケタのサックを記録するまでに回復した。2023年シーズン開幕前にホールドアウトして最大2,000万ドル(約29億4,720万円)の1年契約を結んだハンターは、その契約にふさわしい選手であることを証明しており、現在はテキサンズを離れたエッジラッシャーのジョナサン・グリーナードの後任として、慣れ親しんだ地に戻る。また先日、AP通信NFLディフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いたばかりのDEウィリアム・アンダーソンJr.と逆サイドでコンビを組むこととなる。
この動きは才能ある選手の交換だと考えてもいいだろう。ハンターとグリーナードがトレードによって場所が入れ替わり、グリーナードは今週、北のミネアポリスに向かい、4年総額7,600万ドル(約112億50万円)を獲得する一方で、ハンターは荷物をまとめてヒューストンに向かい、年俸2,450万ドル(約36億1,068万円)を獲得する。1シーズン平均で見ると、ハンターの年俸はグリーナードより450万ドル(約6億6,318万円)ほど高い。
昨季、ルーキーとしてセンセーションを巻き起こしたクオーターバック(QB)C.J.ストラウドが、今後3年間にわたって手頃なコストでチームの管理下にあり、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区優勝を果たしたばかりのテキサンズにとって、今こそタイトル獲得に向けて資金を投入する時だ。『NFL.com』のグレッグ・ローゼンタールによれば、2024年のフリーエージェントの中では9番目に有力な選手だという、ハンターの加入により、テキサンズはJ.J.ワット以来、チームが見たことのないエッジラッシュの怪物を得たことになる。これが2024年シーズンの2年連続ディビジョン制覇につながるかどうか、見守ろう。
【KO】