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タイタンズがWRカルビン・リドリーと4年約136億円の契約、QBルドルフも獲得

2024年03月14日(木) 10:23


ジャクソンビル・ジャガーズのカルビン・リドリー【AP Photo/Sam Hodde】

カルビン・リドリーがNFLに衝撃を与えたのは、新リーグイヤーが正式に始まった1時間後だった。

現地13日(水)、ジャクソンビル・ジャガーズに戻ると見込まれていたワイドレシーバー(WR)のリドリーが土壇場で考えを変え、テネシー・タイタンズとの巨額の契約にサインしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報道。ラポポートによると、リドリーは5,000万ドル(約73億8,230万円)が保証される4年9,200万ドル(約135億8,168万円)の契約を結んだという。

リドリーは、ジャガーズ(現在はドラフト3巡目指名権を1つ保有している)がリドリーを獲得する際に実施したトレードにおける取引条件の通りに、アトランタ・ファルコンズにドラフト2巡目指名権を送らなくてもいいようにするべく、新リーグイヤーが始まるまで待つことで、ジャガーズのためになることを行っていたと信じられていた。それを踏まえると、今回のニュースはまさに驚くべきものだったと言えよう。とはいえ、しばらく間を置いてみると、リドリーは単純に時間が経つのを待っていたのではなく、ニューイングランド・ペイトリオッツから関心を寄せられていたことを含め、市場を見てまわっていたことが明らかになっている。

最終的に、リドリーはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区にとどまることを選んだものの、ユニフォームをティール(青緑)&ブラックからネイビー&パウダーブルーのものに変えた。2023年シーズンに1,000レシーブヤード突破を果たしたリドリーは、週半ばに下した決断で多くの関心を呼んでいるチームへと向かう。NFLネットワークのマイク・ガラフォロによると、タイタンズはピッツバーグ・スティーラーズでバックアップを務めていたクオーターバック(QB)メイソン・ルドルフとも最大362万ドル(約5億3,441万円)に上る1年契約に合意したという。また、キッカー(K)ニック・フォークもタイタンズと最大413万ドル(約6億0,970万円)の1年375万5,000ドル(5億5,434万円)の契約を締結したとNFLネットワークのトム・ペリセロが報じている。

スティーラーズがルドルフを2024年にチームに呼び戻すことに興味を示していると公言していたことを踏まえると、ルドルフがタイタンズに加入すること自体がちょっとした驚きだった。そうした計画は、デンバー・ブロンコスがQBラッセル・ウィルソンを放出した後、スティーラーズがウィルソンの訪問を受け入れ、その直後に契約をまとめたことで変わっている。

スティーラーズのQBルームがにわかに混み合ったため、ルドルフは仕事を求めて他チームに目を向け、キャリア2年目を迎えるQBウィル・レビスと競い合わない場合にもバックアップを務める機会を見つけた。新ヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンとジェネラルマネジャー(GM)ラン・カートンはルドルフを獲得することで、選択肢をレビス以外にも用意している。先発経験のあるベテランバックアップのルドルフは、2023年シーズン最後の1カ月で、ケニー・ピケットおよびミッチェル・トゥルビスキーの代役を務めた際に、驚くほど素晴らしいパフォーマンスを見せ、自分自身の価値を高めている。

ルドルフはワイドレシーバー(WR)のディアンドレ・ホプキンスやトレイロン・バークス、カイル・フィリップス、そして新たに加わるリドリーやランニングバック(RB)トニー・ポラードといった選手を擁するタイタンズに加入し、新たなターゲットと仕事をすることになる。しかし、タイタンズが新しい顔ぶれと共に新時代に向けて歩みを進める中、ルドルフはまず、現在の先発候補であるレビスと競うことになるだろう。

【RA】