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レイダースが1シーズンを共にしたQBガロポロを放出

2024年03月14日(木) 10:27

ラスベガス・レイダースのジミー・ガロポロ【AP Photo/John Locher】

クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロの波乱に満ちたラスベガス・レイダース時代が、予想通りの結末を迎えた。

現地13日(水)に新リーグイヤーが始まって早々に、ガロポロがQBブライアン・ホイヤーやワイドレシーバー(WR)ハンター・レンフロウ、ディフェンシブタックル(DT)ジェリー・ティレリーとともに放出されている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは2月16日の時点で、運動能力向上物質規定違反でNFLから2試合の出場停止処分を科されていたガロポロが放出される見込みだと報じていた。ガロポロを放出することで、レイダースはサラリーキャップ上で1,120万ドル(約16億5,340万円)を節約できる。

2023年シーズンを前にして契約を結んだガロポロは、レイダースで不安定なスタートを切った。アントニオ・ピアースが暫定ヘッドコーチ(HC)に就任したあと、当時新人だったエイダン・オコンネルに司令塔を任せるようになったことを踏まえると、今回の結果は予想できるものだった。

2024年シーズンにおけるQB1の座はオコンネルと、新たにチームに加わるQBガードナー・ミンシューが争うことになりそうだ。また、次のドラフトで新人が加えられる可能性もある。次のシーズンでレイダースのクオーターバック事情がどうなるかは不明だが、32歳のガロポロが他で仕事を探すことになるのは明らかだ。

ニューイングランド・ペイトリオッツでキャリア最初の3シーズンを過ごしたガロポロは、西へ移動して2017年から2022年にかけてサンフランシスコ・49ersをけん引。昨オフシーズンにレイダースと契約したガロポロは、ペイトリオッツ在籍時に攻撃コーディネーター(OC)を務めていたジョシュ・マクダニエルズと再会を果たした。

ガロポロの入団会見が遅れたことは、その先の不運を予感させるような出来事だったと言える。ガロポロは契約締結後に手術を余儀なくされた足のケガが原因で、契約に権利放棄条項が追加される必要があった。フィールドに立ってからも、脳しんとうや背中のケガを抱えながらプレーしていたガロポロは、いいパフォーマンスを発揮できずにいた。

レイダースが新たな時代へと移行する中、ガロポロは2番手、あるいはつなぎのQBとして他チームに所属することを望みながら、フリーエージェント(FA)になる。

【RA】