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ジェッツがRTモーゼスをレイブンズからトレードで獲得

2024年03月14日(木) 10:40

モーガン・モーゼス【NFL】

ニューヨーク・ジェッツはオフェンシブライン(OL)の強化のために、顔なじみの選手を呼び戻そうとしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地13日(水)に情報筋の話を元に報じたところによると、ジェッツがトレードでボルティモア・レイブンズからライトタックル(RT)モーガン・モーゼスを獲得するという。ジェッツとレイブンズは2024年ドラフト4巡目指名権を交換し、ジェッツは取引の一部としてレイブンズに2024年6巡目補償指名権を譲渡するとガラフォロはつけ加えた。

33歳のモーゼスは2021年にジェッツと1年契約を結んで、チームの先発ライトタックルを務めており、当時は不安定だったユニットに安定をもたらした。ジェッツのオフェンシブラインが再び補強を必要とする中、レイブンズで2シーズンを過ごしたモーゼスが戻ってくる。

NFLキャリアの大部分をライトタックルでプレーしてきたモーゼスだが、ここ数シーズンはレイブンズで、またそれ以前はキャリア最初の6年間を過ごしたワシントン・コマンダースで、レフトタックル(LT)でのスポット出場も経験している。

モーゼスは現在、2022年オフシーズンにレイブンズと結んだ3年総額1,500万ドル(約22億1,455万円)の契約の最終年にある。2024年には基本給550万ドル(約8億1,200万円)を受け取る予定だ。

昨季、モーゼスは肩のケガで3試合を欠場しており、これはルーキーイヤーの2014年以来初めてのレギュラーシーズンでの欠場だった。それまで134試合連続出場の記録を持っていたモーゼスだが、2023年シーズン第5週のピッツバーグ・スティーラーズ戦を欠場した結果、その連続出場記録は途絶えており、第9週と第10週も同じケガによって欠場している。

ジェッツは今週初め、オフェンシブラインの強化を目指して、昨シーズンにレイブンズでモーゼスのチームメイトだったガード(G)のジョン・シンプソンを2年契約で獲得。シンプソンにはジェッツを離れたレイケン・トムリンソンに代わり、レフトガードで先発するチャンスが十分にある。

ジェッツがドラフトでどのような動きを見せるか分からないうちは、モーゼスがライトタックルの有力候補と見られているが、2年目のカーター・ウォーレンもルーキー時代にライトタックルで先発経験を積んでいることも確かだ。いずれにせよ、アライジャ・ヴェラタッカーが空いたライトガード(RG)のポジションに入る可能性が高い。

レイブンズはこれで、オフェンシブラインで埋めなければならないスポットが少なくとも2つできた。シンプソンとモーゼスが去り、ケビン・ザイトラーとロニー・スタンリーの将来が不透明な今、レイブンズはオフェンスラインに才能ある選手を集め、選手層に厚みを持たせなければならない。

【KO】