チーフスのSB優勝パレードで起きた銃撃事件により3人が銃関連の容疑で起訴
2024年03月14日(木) 11:32カンザスシティ・チーフスのスーパーボウル優勝パレードで発生した銃乱射事件に関する捜査の結果、ミズーリ州カンザスシティ在住の男3人が銃器密売を含む銃器関連の容疑に問われていると、当局が現地13日(水)に発表した。
カンザスシティの連邦検事局は、22歳のフェド・アントニア・マニング容疑者が12件の訴状で、21 歳のロネル・ドウェイン・ウィリアムズJr. 容疑者と19歳のチェイリン・ヘンドリック・グローブス容疑者がそれぞれ4件の訴状で起訴されたと発表している。連邦検事局のプレスリリースによれば、3人が逮捕された後、告発状が月曜日に提出され、水曜日に開封されたという。
訴状の一部である法廷文書によると、推定100万人が参加した2月14日の集まりで、12人が銃器を振り回し、少なくとも6人が発砲したという。その結果、女性1人が死亡し、20人以上が負傷している。
弁護士をつけている容疑者がいるかどうかは、現段階では明らかになっていない。
水曜日に公表された今回の訴状は、この男たちがパレードの銃撃犯であるとは主張していない代わりに、ストロー購入(銃の購入や所持を禁止されている人物のために、購入資格のある者が代わりに銃を購入すること)と銃器密売に関与した罪に問われていることを明らかにしている。
テレサ・ムーア連邦検事はプレスリリースの中で次のように述べた。
「ストロー購入を阻止し、違法な銃器売買を防止することは、われわれにとって銃暴力に対する第一線の防衛と言えます。ユニオン駅付近で起きた銃乱射事件の現場から回収された銃器のうち、少なくとも2丁は違法に購入されたもの、あるいは密売されたものでした」
当局によると、集会の現場で回収された武器のひとつは、弾丸が装填されたアンダーソン・マニュファクチャリング社製の223口径ピストルAM-15で、AR-15型の銃器2丁およびリュックサックとともに壁に沿って置かれていたとのこと。プレスリリースは、この銃器が銃弾を30発まで装填できる弾倉に26発が装填された状態で、“発射”の位置にセットされていたことから、すでに何発か発射された可能性があると指摘している。
宣誓供述書によると、マニング容疑者は2022年8月7日にカンザスシティ郊外のミズーリ州リーズサミットにある銃砲店でAM-15を購入したという。マニング容疑者には多くのAM-15を含む数十丁の銃器を違法に密売した疑いが持たれている。
また、現場ではスタッグ・アームズ社製の300口径ピストルも回収されており、11月に行われた銃のショーでウィリアムズ容疑者が購入したと訴状には記載されている。検察によれば、ウィリアムズ容疑者はショーに同行した、銃の購入が認められる年齢に達していないグローブス容疑者のために銃を購入したという。
ミズーリ州レイタウン在住のリンデル・メイズとミズーリ州カンザスシティ在住のドミニク・ミラーという2人の男が、すでに第2級殺人罪と複数の武器関連の容疑で起訴されている。また、当局は先週に2人の少年を銃関連の容疑と、逮捕に抵抗した容疑で拘束している。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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