コルツとQBジョー・フラッコが1年約13億円の契約の条件に合意
2024年03月14日(木) 13:19クリーブランド・ブラウンズへの帰還は実現しなかったものの、クオーターバック(QB)ジョー・フラッコは西隣にある州に好ましい着地地点を見つけた。
現地13日(水)、フラッコがインディアナポリス・コルツと最大870万ドル(約12億8,692万円)の1年契約を結ぶ予定だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが報じた。ラポポートによると、この契約には保証額450万ドル(約6億6,565万円)が含まれているという。
チームが自分に正当な利益を提示するのをただただ待ち続け、レギュラーシーズンが始まってからも、絶望的な状況にあったブラウンズから訪問を打診されるまで自宅にいた昨年を経て、フラッコは3月の時点でNFLロースターに戻っている。クリーブランドへのフライトから始まった1カ月半は陶酔のうちに終わった。フラッコはブラウンズをプレーオフ進出へと導く中で、4試合連続で300パスヤード以上を記録したフランチャイズ史上初のクオーターバックとなっている。
ブラウンズから電話を受けたとき、フラッコはNFLチームから声がかかることはないかもしれないという状況を受け入れ始めていた。ブラウンズでの機会を最大限に生かしたフラッコは、コルツで新たなチャンスを手に入れている。ガードナー・ミンシューがラスベガス・レイダースに移ることを受けて、コルツは有望なキャリア2年目のQBアンソニー・リチャードソンの控えを務めるベテラン選手を必要としていた。
昨季、フラッコは先発した6試合(レギュラーシーズン5試合、ポストシーズン1試合)で、NFL屈指の選手と肩を並べられることを証明。レギュラーシーズンに1,616ヤード、タッチダウン13回に対してインターセプト8回をマークしたフラッコは、AP通信NFL年間最優秀カムバック選手賞を受賞した。確かに、フラッコは試合ごとに1回か2回のインターセプトを喫していたが、ポジティブな部分がネガティブな部分を上回っている。2023年にシーズン第5週から第18週までミンシューに先発を任せたことで、バックアップクオーターバックの価値を学んだコルツは、この半年でその価値を証明した別の選手を加えることになった。
ボルティモア・レイブンズ在籍時にスーパーボウルMVPに輝いた経験もあるフラッコは、キャリア通算で4万3,936ヤード、タッチダウン245回、インターセプト155回を記録している。
理想的な形は、コルツがレギュラーシーズンにフラッコを一度も起用せずに済むというものだ。しかし、NFLで66人の異なるクオーターバックが先発出場したシーズンを経て、しっかりとしたバックアッププランを持つことはこれまで以上に重要になっていると言えよう。コルツはフラッコという、もう1人の堅実なバックアップQBを見つけたと信じている。
【RA】