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出場停止処分について、治療使用特例で「失敗した」と明かすラムズQBガロポロ

2024年03月21日(木) 09:42


ジミー・ガロポロ【NFL】

ロサンゼルス・ラムズのバックアップクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロはNFLの運動能力向上物質規定に違反したことで、2024年シーズン最初の2試合で出場停止処分を受ける。以前にラスベガス・レイダースの司令塔としてプレーしていたガロポロは、治療使用特例(TUE)の扱いに失敗したことで2試合の出場停止処分を受けたと現地19日(火)に明かした。

チーム公式記録によると、ガロポロは「つまり、TUEでしくじったんだ、本当に」と語り、「冗談は言いたくないけど、ラスベガスに着いたばかりのときにTUEで失敗してしまったんだ。ああ、タイミングが悪かったと思う」と続けたという。

今オフシーズン、ガロポロはQBマシュー・スタッフォードのバックアップを務めるべく、ラムズと1年契約を締結。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが水曜日に情報筋の話をもとに伝えたところによると、その契約は基本給450万ドル(約6億7,853万円)で、インセンティブで最大1,200万ドル(約18億0,932万円)に上るという。

ガロポロはトレーニングキャンプやプレシーズンを含む、ラムズのオフシーズンプログラムに参加することができるものの、シーズン最初の2週間には出場停止リストに置かれる予定だ。欠場する期間に備えてプレシーズンワークに“取り組む”つもりだとコメントしたガロポロは、次のように話している。

「試合に勝って、2勝0敗でスタートを切り、そこから前進し続けられるといいなと思っている。でも、今回のはそういう状況の1つなんだ。どうしようもない。対処して、ポジティブに前進し続けるしかない」

1シーズンを過ごしたレイダースで、複数のケガを抱えながら非効率的なプレーを見せていたガロポロは、のちにベンチに下げられ、最終的に放出された。サンフランシスコ・49ers時代に浮き沈みを経験し、ケガを繰り返していたガロポロは、ショーン・マクベイHC(ヘッドコーチ)の下でプレーすることを、2年前に同じような状況にあったベイカー・メイフィールドが成し遂げたように、NFL界での信頼を回復するチャンスだと考えている。

「ショーンは驚異的な攻撃マインドを持っているし、ここにいる多くの選手もそうだ。それが改革に大きな役割を果たしていると思う。それをどう呼んでもいいけど、クオーターバックとか、良い人材を周りに集めるということがね」と語ったガロポロは「すべてを自分1人でできるわけじゃない。自分をいい状態に導いてくれたり、適切なプレーをコールしてくれたり、そういう小さなことをすべてやってくれる人が周りにいないといけない。だから、俺はこのチャンスを前にしてワクワクした。単純にこれが正しいと思った」と続けた。

2023年、スタッフォードはケガが原因で1試合を欠場。また、プレーオフへの切符をすでに手にしていた状態で、レギュラーシーズン最終戦への出場を見送った。2022年シーズンには、ラムズが全体的に低迷していた中で、8試合を欠場。それ以前のスタッフォードは、ケガを抱えながらもプレーできる戦士のような選手だった。ラムズは再びそうなることを望んでいるが、36歳のスタッフォードが負傷すれば、ガロポロがラムズの司令塔としてフィールドに立つことになる――もちろん、それが実現するのはシーズン第3週以降だ。

【RA】