自分がQBロジャースとジェッツに“ぴったり”だと予想するWRウィリアムス
2024年03月21日(木) 11:02ワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムスは新天地を必要としていた。そして、ニューヨーク・ジェッツはレシーバーを必要としていた。
晴れて結ばれた両者は今、2024年に共にフットボール人生を築くのが待ちきれないようだ。現地20日(水)、ウィリアムスは初めて経験するフリーエージェント(FA)でジェッツを選んだ理由を尋ねられている。その答えは予想されていた通りシンプルなもので、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがジェッツに所属しているからだ。
「単純に、自分にぴったりだと思った」と明かしたウィリアムスはこう続けている。
「アーロンとプレーできるようになりたいし、彼の頭脳を借りて、彼から学びたいと思っている。ギャレット(ウィルソン、WR)とのプレーは(ロサンゼルス・チャージャーズでチームメイトだった)キーナン(アレン、WR)のことをちょっと思い出す。似たようなプレースタイルで、素晴らしいルートランナーだ。俺たちはその部分で補い合えるような気がしている。ランニングゲームはかなりいい感じだし、ディフェンスは一流だ。自分たちの前にはかなりいいチャンスがあると感じている。単純にそれが楽しみだ」
この発言を聞くと、ウィリアムスがチェックリストを読み上げたような印象を受けるかもしれないが、ウィリアムスは重要なポイントを述べている。それは、2023年シーズンを迎えるにあたって、ジェッツに対する注目度を高めたものと同じポイントだ。ジェッツがシーズン初戦におけるわずか4回目のプレー――ロジャースはそこでアキレス腱(けん)を負傷し、シーズンを棒に振ることになった――で失速するとは、誰も予想していなかった。また、ジェッツは2023年シーズンの残りの期間で、実りのないままクオーターバックを次々と交代させることを余儀なくされたものの、それ以外のオペレーションの大部分は実に競争力が高かったと言える。
大ケガを経て、40歳のロジャースが以前と同じ状態にはならない可能性もある。それでも、ロジャースを起用すれば事態は改善されるはずだ。29歳のウィリアムスも、ここ数シーズンで課題となっている健康状態の維持ができれば、チームの助けになるだろう。
とはいえ、将来起こりうるケガを念頭においてフィールドに立つ者――あるいは、契約にサインする者――はいない。新契約を手に入れた後に頭に残るのは、最善のシナリオと、まだ実現されていない事柄だけだ。
ウィリアムスはそれらを、ロジャースやジェッツと共に実現させられると考えている。結局、経験豊富な元QBフィリップ・リバースが司令塔を務める中でキャリアをスタートさせ、この4シーズンをチャージャーズのスターQBジャスティン・ハーバートと共に過ごしてきたウィリアムスは、一流のクオーターバックのためにルートを走ることがどういうことなのかを理解しているはずだ。
ウィリアムスは「もちろん、それで自分の仕事はかなりやりやすくなる」とコメント。
「俺みたいな選手が試合に出て、一緒に戦えば、彼らの仕事も楽になるだろう。ああ、俺はキャリアを通じて優秀なクオーターバックに恵まれてきた。だから、アーロンと一緒に仕事をするのが楽しみだし、他のみんなとも一緒になって、どうなるかを見るのが楽しみだ」
サラリーキャップを理由にリリースされた優秀なレシーバーが、その後の移籍先で幸運に恵まれることはほとんどない。ウィリアムスは今回のような移籍を幸運なことだと捉えているようだが、それに伴う戦略を軽視してはならないだろう。次の誕生日で30歳になるウィリアムスは、今こそ全力で取り組むべき時だと理解している。
ジェッツも同じ思いだ。よく言われるように、素晴らしい関係性には2つの要素、つまり、相性とタイミングが必要になる。ジェッツとウィリアムスは良いスタートを切っていると言えよう。
【RA】