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ドラフト全体4位指名権に対するオファーに「耳を傾けるつもり」とカーディナルスGM

2024年03月21日(木) 12:57


モンティ・オッセンフォート【AP Photo】

アリゾナ・カーディナルスのジェネラルマネジャー(GM)モンティ・オッセンフォートは派手に明滅する光を好まないが、“営業中”と書かれた看板を掲げることはいとわないようだ。

来週に行われる年次リーグミーティングで、2024年NFLドラフトのトレード交渉が活発化すると予想しているオッセンフォートGMは、カーディナルスが保有している全体4位指名権に対するものを含め、あらゆるオファーに耳を傾けるのに前向きな姿勢を見せている。

現地20日(水)、オッセンフォートGMはヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンと共に臨んだ記者会見で、冗談をまじえて「“営業中”と書かれた大きなネオンサインがあったとして、それが点滅しているのは好きじゃないし、目がおかしくなるが、私たちは常に耳を傾けるつもりだ」とコメント。

「私たちは常に話し合いをすることになると思う。全体4位であろうと、何位であろうと、契約が納得のいくものにはなるとは限らないが、私たちは常に話をするつもりだし、それが納得のできるもので、自分たちのチーム作りに魅力的なものだったら、ドラフトの何位であろうと、私たちは確実に検討することになる」

オッセンフォートGM率いるカーディナルスの面々は、来週にフロリダ州オーランドで実施されるリーグミーティングに参加する。そこでは、ルール案の投票が行われるほか、食事会が開かれ、4月25日(木)から27日(土)にデトロイトで開催されるドラフトの指名順位を変えたり、入れ替えたりする可能性が議論される予定だ。

昨年、ドラフト関連のトレードを5つ指揮したオッセンフォートGMは「そういう電話は少しずつ増えてきていると言える。それはたぶん、オーナーミーティングに参加するためにフロリダに行く来週まで続くだろう」と述べた。

「ほとんどのチームがうちと同じような状況にあり、最終的なボードを作り始めているところだと思う。プロデーの結果はある意味、評価するために使う、最終的なフィールド上での判断材料になる。だから、そうした会話は今後も増えていくだろう。だが正直、去年と同じように、交渉が本当に真剣に行われるのは、ドラフトの週を迎えてからだと思う。会話は間違いなく増えてきているが、今後1カ月はこの状態が続くだろう」

クオーターバック(QB)とワイドレシーバー(WR)の優秀な候補生がそろっているドラフトにおける全体4位指名権を保有しているカーディナルスが、関心を集めるのは確実であり、オッセンフォートGMはそれに耳を傾けるはずだ。もちろん、カーディナルスはそれを確保し続けることもできる。

カイラー・マレーをフランチャイズクオーターバックとしているカーディナルスは、多くのモックドラフトでワイドレシーバーを獲得すると予想されている。その中でも特に指名する可能性が高いと言われているのは、マービン・ハリソンJr.だ。オハイオ州立大学出身のハリソンJr.はNFLスカウティングコンバインにも、水曜日に実施された大学のプロデーにも参加していない。情報は多ければ多いほどいいと考えている一方で、ハリソンJr.の決断を評価しているオッセンフォートGMは、次のように話している。

「春の準備やドラフトの準備もあるし、それは選手が個人的に決めることだと思う。私はドラフトプロセスにおいて、良い情報をより多く得ることができれば、それに越したことはないと思っているが、春のプロセスで全項目にチェックを入れなかった選手は初めてではないし、今回が最後でもないだろう。だから、マービンの場合は、自分で決断を下した。自分にとってベストだと思うことをね。だから、私たちはそれを尊重し、彼だけにとどまらず、すべてのドラフト候補生に関する評価プロセスを続けていく。そして、自分たちが持っている情報を元に、できる限りの評価をするつもりだ」

カーディナルスでの2シーズン目を迎えるオッセンフォートGMとギャノンHCには、ロースター上で埋めるべき穴が多くある。そして、彼らは2023年シーズンを4勝13敗で終えたクラブのために多くの決断を下さなければならない。

カーディナルスは1番手WRの獲得を特に必要としているものの、インテリアオフェンシブライン、ディフェンシブライン全体、そして、コーナーバック(CB)の補強もまた必要としている状態だ。

そのため、新リーグイヤーが始まり、他チームからの電話やメッセージが増えている中で、オッセンフォートGMは今後も前向きにそれに耳を傾けていくだろう。

【RA】