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新加入のDTキンロウ、ジェッツは「プレーオフに進出するために必要なものをすべて持っている」

2024年03月21日(木) 14:53


ジェイボン・キンロウ【NFL】

ジェイボン・キンロウの仕事は、ボールキャリアーを食い尽くすことだ。

また、キンロウはちょっと変わった料理を食べることにも抵抗がない。

それは、ニューヨーク・ジェッツに新加入したディフェンシブタックル(DT)のキンロウが、チーム公式サイトのキャロライン・ヘンダーショットに、自分についてファンに知っておいてもらうべきことは何かと問われた際に明らかになった。

現地20日(水)にチーム公式サイトに公開されたインタビューで、キンロウは何気ない返事の中で「俺はリス、ヘビ、ウサギ、何でも食べる」とコメント。

「釣りも好きだし、狩りもする。ファッションも大好きで、クールな男だ」

こうして、ファッションセンスと多様な味覚を持つクールな男は、ゴッサムに自分の紹介をしたのだった。

ニューヨークの高級レストランは、リス科の動物を提供することでは知られていないが、キンロウは自分がジェッツという適切な場所にたどり着いたと考えている。現在26歳のキンロウが最後に出場した試合はスーパーボウルだ。そうした中で、ギャンググリーンが勝者になる姿を思い浮かべつつ、不運にも13年間、プレーオフから遠ざかってきたチームが飛躍を遂げる態勢が整ったと見ているキンロウは、次のように話している。

「そういう試合でどうなるかは分かっている。特に、金銭面でね。それがどういうもんか分かっている。フィジカリティも、エネルギーもな。メットライフでのエネルギーがどういうものになるか、想像することしかできない。だから、戻りたいと思っている。このチームはプレーオフに進出するために必要なものをすべて持っていると感じている。だから楽しみだ」

ワシントンD.C.で生まれ、サウスカロライナ州で育ったキンロウは、カレッジ時代をサウスカロライナ大学で過ごし、2020年NFLドラフト全体14位でサンフランシスコ・49ersから指名された。ベイエリアで平凡な4シーズンを過ごしたキンロウは、東海岸に戻ってジェッツに加入し、ロバート・サラーと再会を果たす。かつて49ersで守備コーディネーター(DC)を務めていたサラーは現在、ジェッツのヘッドコーチ(HC)だ。そうしたつながりもあったことから、キンロウの中でジェッツとの契約は自然なことだったのだろう。

「サラーのことも、ホワイトコットンコーチ(アーロン・ホワイトコットン、ディフェンシブラインコーチ)のことも知っていたから、正直なところ、考えるまでもないことだった」と明かしたキンロウは「考えるまでもなかったな。それに満足しているし、これは速くて容赦のない、若いディフェンスだ。俺は若手選手だから、ここのメンバーと一緒に取り組むのが待ちきれない。楽しみにしている」と続けた。

夕食が何であろうと、キンロウはジェッツの食卓に馴染めると信じている。キンロウはそこで成長を続け、もしかすると49ers時代の大半で発揮することができなかった1巡目指名選手としてのポテンシャルを開花させられるかもしれない。

キンロウは自分の成長を後押しするためにサラーHCとホワイトコットンができることについて「俺がテーブルに何をもたらすかを知っておいてもらうことだけじゃなくて、“これが君の改善点だ。あれがもっと伸ばせる部分だ”という風に言ってもらうことだ。それを楽しみしている」と語った。

「彼らが俺に何をしてくれるかはそのうち分かるだろう。自分がなれると思っているような選手になれるように、すべての改善点を真正面から受け止めようと思っている」

目を見張るほどではないものの、キンロウは49ersでの最終シーズンに堅実な成績を残している。全17試合に出場し、6試合で先発を務めたキンロウは、キャリアハイとなるサック3.5回を記録した上に、タックル25回、タックルフォーロス4回をマークした。

ランゲームで足を引っ張るときもあったが、キンロウはミドルで強力なパスラッシュを見せるだろう。また、ひょっとすると面白いサウンドバイトも提供してくれるかもしれない。今シーズンと、木曜日に行われるキンロウの入団記者会見に注目だ。

【RA】