カンザスシティ・チーフスのスーパーボウル優勝パレードで発生し、女性1人が死亡、20人以上が負傷した銃乱射事件に関連して、3人目の男が現地21日（木）に第2級殺人罪で起訴された。

ミズーリ州カンザスシティ在住のテリー・ヤング容疑者（20歳）が、武器の不法使用と2件の武装犯罪行為で起訴されている。ヤング容疑者は100万ドル（約1億5,166万円）の保釈金で収監されており、まだ弁護士はついていない。家族への電話メッセージに返信があったかどうかは、現段階では分かっていないという。

リンデル・メイズ容疑者とドミニク・ミラー容疑者は、チーフスのスーパーボウル2連覇を祝い、推定100万人が参加した2月14日のパレードで発生した銃撃事件の直後に、第2級殺人罪と複数の武器関連の罪で起訴されている。また、2人の少年も拘留されており、他にも3人の男が集会で使用された武器を含むハイパワーライフルや拡張弾倉付きの銃を違法に購入したなどとして、銃関連および逮捕に抵抗した罪に問われている。

ジャクソン郡のジーン・ピーターズ・ベーカー検察官は、捜査は重要な局面を迎えたと話している。

「ここに詳述されている口論に対して銃を発砲した者は、全員が拘束されました」とベーカー検察官は声明で述べた。

銃を発砲したとされる容疑者は全員逮捕したものの、今後は余罪が予想されるとベーカー検察官は言う。

警察と検察は、あるグループが自分たちをにらんでいるとして別のグループに詰め寄ったところ、銃撃戦になったと述べている。当局によれば、ミラー容疑者が発砲した銃弾によって、近くで集会を見ていた人だかりの中にいたリサ・ロペス・ガルバンさんが殺害されたという。ガルバンさんは2児の母であり、地元ラジオ局で『Taste of Tejano（テイスト・オブ・テハノ）』の司会者を務めていた。警察は8歳から47歳にわたる22人が負傷したと発表している。

逮捕令状請求書によると、木曜日に起訴された容疑者の男と他の2人は、別のグループの者に近づき、口論になったとのこと。相手が銃を取り出すと、男も自分の銃を取り出したと書類には記載されている。監視カメラの映像には男が何度か発砲する様子が映っていた。

男のソーシャルメディアには、監視カメラに映っていたのと同じ特徴的なバックパックを身に着けている投稿があり、携帯電話のデータからは、発砲事件が発生した時にその携帯が現場周辺にあったことが分かっていると、ベーカー検察官と逮捕令状請求書は述べている。

今月中旬に公開された法廷文書によると、集会では12人が銃器を振り回し、少なくとも6人が発砲、現場から発見された銃の中には少なくとも2丁のAR式ライフルが含まれていたという。テレサ・ムーア連邦検事は、現場から回収された銃のうち少なくとも2丁は違法に購入されたものだと述べている。

記事提供：『The Associated Press（AP通信）』

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