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ドルフィンズがWRオデル・ベッカムに契約オファー、交渉は“継続中”とマクダニエルHC

2024年03月26日(火) 09:29


ボルティモア・レイブンズのオデル・ベッカム【Kevin Terrell via AP】

ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムは先週、マイアミ・ドルフィンズと面談したものの、契約に至ることなくその場を離れた。

現地25日(月)朝、年次リーグミーティングの場で行われたAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のコーチ陣が集まる朝食会で、ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルはチームが契約オファーを出したことを明かした上で、相互に興味を示していることを認めた。

『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』によると、マクダニエルHCは「彼とはものすごく良い感じだった」と述べたという。

「私たちは彼にオファーを出したが、ビジネスには時間がかかる。特に、驚異的なキャリアを持ち、今も本当にいいプレーができ、選択肢もあるオデルのような選手はね。だから、そういう会話は続いていくと思う。その行方を見守っていく」

膝のケガで2022年シーズンの全試合を欠場したベッカムは、2023年シーズンをボルティモア・レイブンズで過ごし、キャッチ35回、565ヤード、タッチダウン3回を記録した。ベッカムは今も縦方向の脅威であり、時にはキャッチ後にタッチダウンを決める能力があることを示している。その一方で、レイブンズが他の選手に目を向けるにつれ、ベッカムのプレー時間はシーズン後半に減少していた。

「この先どうなるかは分からないし、私はコーチとして自分の立場にとどまっている」と述べたマクダニエルHCは「合意に達することができれば、私は間違いなく彼を指導する準備ができているし、お互いにそれに向けて努力しようとしていると思う。どうなるか見ていこう」と続けた。

ドルフィンズは3番手レシーバーを切実に欲している。昨シーズン、タイリーク・ヒルはキャッチ119回で1,799ヤード、タッチダウン13回をマーク。ジェイレン・ワドルはキャッチ72回で1,014ヤード、タッチダウン4回を記録した。次に好成績を残したワイドレシーバーはセド・ウィルソンだが、その記録はキャッチ22回、296ヤード、タッチダウン3回というものだ。ウィルソンはフリーエージェント(FA)としてチームを離れたものの、ドルフィンズはブラクストン・ベリオスおよびリバー・クレイクラフトと再契約している。

ベッカムのような選手を加えることで、ドルフィンズはヒルやワドルとタッグを組む第3の脅威を得られるはずだ。キャリア初期ほどの爆発力はないかもしれないが、ベッカムは今も適切なオフェンスで自分の役割を果たすことができる。ベッカムほどの経歴を持つ3番手レシーバーは、マクダニエルHCにとって良い収穫となるだろう。

【RA】