49ers、パーディーがQB1としてオフシーズンのワークアウトにフル参加することを熱望
2024年03月26日(火) 10:47ブロック・パーディーは2022年NFLドラフトで指名されたクオーターバック(QB)の中で、今も元のチームに残っている数少ない選手の1人であり、これまでに真に成功を収めた唯一の選手でもある。
何より素晴らしいのは、パーディーが先発として過ごしたキャリア最初の2シーズンに、サンフランシスコ・49ersをNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに2度、スーパーボウルに1度導いたことだ。パーディーはそれを、オフシーズン中にずっとチームのQB1として準備するという恩恵を受けずに成し遂げている。
2022年ドラフトで最後に指名されたパーディーは、新人時代のオフシーズンを、チームの3番手QBとして何とか練習機会をかき集める形で過ごしていた。また、昨年のオフシーズンには、フィラデルフィア・イーグルスに敗れたカンファレンスタイトルゲームで断裂した肘の靭帯のリハビリに取り組んでいた。
49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは現地24日(日)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに対し、今夏の反復練習はパーディーにとってより良い結果につながるかもしれないと述べている。
フロリダ州オーランドで実施されている年次リーグミーティングの場でシャナハンHCは「何事も繰り返しだ。すぐに習得することもできるが、やり抜くことが大事だ」と語り、こう続けた。
「ブロックは2年間で出場した試合で多くのことを経験してきて、それは彼にとって素晴らしいことだ。だが、さらに成長するには、練習で何度も繰り返して、ひたすら鍛え上げる必要がある。1万回反復することが大事なんだ」
「彼は去年、自分が何をしなければならないか分かっていながらも、腕の状態を良くすることだけに集中していた。今は、自分がしなければならないことを理解した上で、フットワークや腕、マインドを鍛えながらこのオフシーズンに臨むことができる状態だ。とにかく反復することだ」
2022年ドラフトにおける“ミスター・イレレバント”であるパーディーは、そのドラフトで指名を受けたQBの中で唯一、ここまで活躍を続けている。パーディーはケニー・ピケットやデズモンド・リッダー、サム・ハウエルなど、自分より前にドラフトされた8人のクオーターバックを圧倒的に上回っていると言えよう。その3人は最近、新しいチームにトレードされており、2024年シーズンの開幕はバックアップとして迎える可能性が高い。他の5人に至っては、どのチームでも先発の座に就いてこなかった。
日曜日、シャナハンHCはワイチに「それはこのリーグでクオーターバックとしてプレーすることがいかに難しいかを物語っている」と述べている。
「32チームあるが、間違いなく、32人いるわけではない。たとえ1人抱えていたとしても、その選手には毎週、何度もそれをやらなければならないというプレッシャーがかかる。これはチームでプレーするゲームであり、さまざまな側面に左右されるものだが、プレッシャーは常にその選手にかかる」
シャナハンHCはキャリア最初の2シーズンで49ersがポストシーズンを勝ち進むよう導いたパーディーを“信じられないほど素晴らしい”と称賛した。しかし、パーディーが当初の期待を大幅に上回ったからといって、49ersが――さらには、はたから見ている者たちが――ハードルをさらに上げないとは限らない。
「ああいう活躍をすれば、基準は変わるものだ」とコメントしたシャナハンHCは次のようにつけ加えた。
「そういう選手がクラブにいると分かれば、人々はその選手がクラブのどこにいるのかを見ようとするものだ。それが止まることはない。それが彼らにかかるプレッシャーなのだ。だからこそ、それは最も報酬が高いポジションだし、彼らはそれを手にする」
「この2年間、ブロックはそうしてきた。彼は信じられないほど素晴らしかった。彼は毎週、それをやってきた。1年目には本当に厳しいケガから復帰した。今年はとてつもなく素晴らしい1年を過ごした。本当の意味でオフシーズンを共に過ごしたことはまだない。彼を指導することにワクワクしている」
【RA】