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ライオンズへのトレードは「今までの人生で最高の出来事」とQBゴフ

2024年04月14日(日) 17:10

デトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Jed Jacobsohn】

2021年、デトロイト・ライオンズとロサンゼルス・ラムズは衝撃的なトレードに合意し、クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフがライオンズに、QBマシュー・スタッフォードがラムズに移籍した。

ゴフは3年連続で勝ち越していないチームの手綱を渡され、期待値も低かった。しかし現在、ゴフは当時のトレードを振り返ってその結果に満足しているようだ。

『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』によると、ゴフはポッドキャスト『Trading Cards(トレーディング・カーズ)』で「今になって思えば、(デトロイトにトレードされたことは)自分のキャリアにとっても、人間としての成長にとっても、今までの人生で最高の出来事だった」と語ったという。

ゴフが加入した初年度は安定せず、3勝しか挙げられなかったライオンズだが、それ以降は急速に成長を遂げ、次の2シーズンでは明るい未来が待ち受けている兆候を示した。ライオンズが9勝8敗で勝ち越してNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区で2位につけた2022年シーズンに、ゴフはキャリア3度目のプロボウル選出を果たしている。そして2023年、ライオンズはそこからさらに調子を上げた。

入団当初に一部の人が持っていた考えをよそに、ゴフは自分に待ち受けている課題に挑む準備ができていた。

「俺が死に場所に送り出されたと、もともとは多くの人が考えていたけど、そんなことは絶対に許さないつもりだった」と強調したゴフは「幸運にも、デトロイトでは自分を支えてくれるたくさんの優秀なコーチや選手に恵まれて、自分の可能性を発揮できるよう後押ししてもらった」と続けている。

2023年シーズンを12勝5敗で終え、地区内で首位に輝いたライオンズは、第3シードを獲得してプレーオフに進出。ワイルドカードラウンドで、32年間で初めてプレーオフゲームで勝利を挙げる機会を得たライオンズは、そのチャンスをものにした。その試合でゴフは古巣のラムズを破ったが、そこで終わりではなかった。ライオンズはディビジョナルラウンドでタンパベイ・バッカニアーズにも勝利。その後、NFCチャンピオンシップゲームでサンフランシスコ・49ersに敗れた。2023年シーズン、ゴフは4,575パスヤード、タッチダウン30回、パス成功率67.3%をマークしている。

ゴフはすぐにライオンズ攻撃陣と、デトロイトの街のリーダーとなった。それを理解している29歳のゴフは、今の環境にいることがいかに自分の助けになっているかについて、こう話している。

「歳をとって、前より自分の声に慣れてきた。デトロイトには力をもらえる要素があったんだと思う。ダン(キャンベル、ヘッドコーチ/HC)も他の多くのコーチも、組織の人は“ダメだ。お前がやれ。これはお前の仕事だ。自分で考えろ”という感じだったけど、若手選手とのときは常にそういう環境があったわけじゃなかった」

ゴフがこのシステムで成長を続けると同時に、チーム全体が新たなシーズンに向けて準備を進める中、ライオンズが今シーズンに最後まで勝ち進めるかはいずれ分かるだろう。

【RA】