ニュース

2024年のモットーは「オールイン」だと改めて強調するカウボーイズオーナー

2024年04月24日(水) 19:29

ダラス・カウボーイズのジェリー・ジョーンズ【NFL】

ジェリー・ジョーンズが“オールイン”の姿勢をさらに強調している。

ダラス・カウボーイズのオーナーであるジョーンズは1月、チームは2024年シーズンに向けて準備を進める中で、すべてを賭けるつもりだと宣言し、いまだ満たされていないファンの期待感をあおった。

2024年NFLドラフトを2日後に控える中、チームがこれまですべてを賭けてきたと考えていると述べたジョーンズは、これからもそうしていくつもりだと説明している。

チーム公式記録によると、ジョーンズは「自分たちがフリーエージェント(FA)でやったことは素晴らしいと感じている。オールイン。オールイン。オールインだ。私たちは若手選手たちと共にすべてを賭ける。このドラフトですべてを賭ける」と述べたという。

ジョーンズが“オールイン”という言葉を言い出した当初、それは決してフリーエージェントのことだけを指しているわけではなかった。チームは“将来のため”に作られているわけではないとした上で、スーパーワイルドカード週末におけるグリーンベイ・パッカーズ戦での不本意な敗北を受けて“今がその時だ”というシナリオを作り上げたジョーンズは、“対処したい主な契約”について語っていた。

ジョーンズのこうした態度はカウボーイズの周囲をざわつかせたが、その発言にどのような責任があったかはさておき、カウボーイズはこのオフシーズンに、ランニングバック(RB)リコ・ドウデルとの再契約や、FAだったRBロイス・フリーマンおよびラインバッカー(LB)エリック・ケンドリックスの獲得を筆頭に、静かな春にいくつか注目すべき動きに出ている。一方で、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットの契約延長に関する話し合いは行われておらず、ワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムやLBマイカ・パーソンズの長期契約もまだまとまっていない。

オフェンシブタックル(OT)タイロン・スミスやRBトニー・ポラード、セーフティ(S)ジェイロン・カースといった選手を失ったことを除くと、カウボーイズの周りは静かだったと言える。

『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、カウボーイズのキャップスペースはわずか629万ドル(約9億7,399万円)とのことで、フリーエージェントで賭けに出るのは困難な試みだった。一般的には、前述の長期契約をいくつか早めに成立させて、サラリーキャップに余裕を生み出すことが推奨される状況だと考えられる。

現地23日(火)、努力を怠っているのではなく、現時点で結果が出ていないのだと強調したジョーンズは、次のように話した。

「眉毛以外は何も動かさずに取り組んでいるかもしれないだろう。いったい誰が、私たちがそれに取り組んでいないと思うのだろうか。夜中の2時に作業をすることもある。あなたが実際に聞いているのは、なぜ交渉を終えて整理してしまわないのかということだろう。私たちはもう少し葉が落ちるのを見たいと思っている。より多くの動きを見たいと思っている。それは選択肢と呼ばれるものだ。多くの選手が最初にラインを抜けた選手にボールを渡す必要がある。もう1人が一歩とどまり、投げるか投げないか、アップフィールドに切り込むか左に投げるかを決める。つまり、それはオプションのクオーターバックと呼ばれる。それが問題なのだ。私はオプションのクオーターバックとして人生を過ごしてきた。私はサイドラインまで行っても、まだ投げることができる。私にはそれができるし、それが私のスタイルだ。つまり、あなたには分からない。お金を渡すべきではない人に渡してしまうかもしれない。私には対処すべき選手が2人か3人いる。1週間、彼らに関する記事を読んできたから、それは分かっている。すぐに手渡すべきじゃなかった。もう少し見渡すべきだった。投げる前に、あるいはキープする前に、もう少し守備を見るべきだった。取り組んでいないとか、進んでいないというのは、正しい答えではない。スタイルが違うのだ。それはあなたの頭の中にある。契約が控えていることを知らないとしたら、どうかしていると言えるだろう」

「率直に言おう。私の準備がまだできていないから、あなたはこのあたりのタイミングに悩まされるのだろう」

長く、婉曲的な例えは別として、カウボーイズは今週、豊富な選択肢に恵まれるわけではない。カウボーイズは特に、ランニングバック、オフェンシブライン、ラインバッカーの補強を必要としながらも、ドラフト指名権を7つしか持っていない状態だ。

ジョーンズはドラフトが行われる3日間を、例年通り楽しみにしている。

「これまでに参加したドラフトで、自分たちが指名した選手がフィールドで活躍し、大きな貢献をしてくれると感じなかったことはなかったと思う」とコメントしたジョーンズは「そう感じなかったことはないと思う。しかし、今日ではルーキーに貢献してもらわなければ、ルーキーに必要な価値を見出せない。ベテランに比べれば、ルーキーは報酬が安い。優秀な選手は、いつかより多くの報酬を得ることになる。だが、それは全体的なマネジメントや仕事と融合される必要がある。なぜなら、9人か10人の選手が金額の70%を得ているからだ。だから、若手選手が必要なのだ。そこを埋めてくれる選手が必要であり、それをどう埋めるかが将来の分かれ目になる。率直に言うと、リーグ全体を見れば、おそらくそうなっている」と続けた。

ジョーンズは1月と同じように火曜日にも、カウボーイズはすべてを賭けると強調した。それが木曜日から土曜日にかけて行われるドラフトにどう反映されるかはまだ分からない。しかし、どのような展開になるにせよ、興味深いものになるのは間違いないだろう。

【RA】