元RBブッシュに2005年受賞のハイズマントロフィーを再授与、NCAAの規則変更が決定打に
2024年04月26日(金) 11:35現地24日(水)、元ランニングバック(RB)レジー・ブッシュが2005年のハイズマントロフィーの受賞者として再認定されたと、同賞の運営組織が発表した。南カリフォルニア大学(USC)でプレーしていたブッシュは、NCAAによる調査の結果、トロージャンズに在籍中に不正な報酬を受け取っていたとして10年以上前にハイズマントロフィーを返上していた。
“The Heisman Trophy Trust(ハイズマントロフィー・トラスト)”のマイケル・コマフォード社長は次のように述べている。
「われわれはレジー・ブッシュの大学時代の業績を認め、彼をハイズマントロフィー受賞者のファミリーに再び迎え入れることができ、感激している。過去数年間の大学スポーツにおける著しい変化を考慮し、今がレジーにトロフィーを再授与する適切な時期だと判断した。彼が再び受賞者になったことを大変うれしく思っている」
ブッシュは2005年に2,000スクリメージヤード以上を積み上げ、18回のタッチダウンを記録したことでカレッジフットボールの最優秀選手に贈られるトロフィーを手にした。ブッシュが1位になるために獲得した784票は、ハイズマン賞の歴史で5番目に多い票数を数える。
ハイズマン・トラストはブッシュにトロフィーを、そしてUSCにはそのレプリカをすでに返還している。ブッシュは今後開催されるすべてのハイズマントロフィーの式典に招待されることになる。
ハイズマン・トラストは声明の中で、カレッジフットボールを取り巻く環境の変化を注意深く観察し、「熟慮に熟慮を重ねた 」末の決定だと述べた。その変化には、NCAAのアマチュア精神に則った運営モデルの合法性に疑問を投げかけ、選手たちが報酬を受け取る道を開いた2021年の米国最高裁判所の判断、カレッジフットボール選手が自身の名前、画像、肖像から利益を得ることができるようになったこと、そしてNCAAが教育関連の支払いの上限を撤廃するという最近の提案が含まれている。
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