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ベンガルズがドラフト全体49位でミシガン大学のDTクリス・ジェンキンスを指名

2024年04月27日(土) 12:41

シンシナティ・ベンガルズからドラフト指名を受けたミシガン大学のクリス・ジェンキンス【AP Photo/Paul Sancya】

シンシナティ・ベンガルズが2024年NFLドラフトの2巡目で、D.J.リーダーが抜けたことであいたディフェンシブラインの穴を埋める動きに出ている。

現地26日(金)、ベンガルズがドラフト全体49位でミシガン大学のディフェンシブタックル(DT)クリス・ジェンキンスを指名した。

リーダーがフリーエージェント(FA)としてデトロイト・ライオンズに加入したことを受け、シェルドン・ランキンズを獲得したベンガルズは、ドラフトでジェンキンスも手に入れている。ランディフェンスに優れた選手として、ジェンキンスは突破力のあるランキンズや現職DTのB.J.ヒルと共に、良いコンビネーションを発揮するだろう。

プロボウルに4度選出された経歴を誇る元DTクリス・ジェンキンスの息子であり、スーパーボウル制覇を経験した元ディフェンシブエンド(DE)カレン・ジェンキンスの甥でもあるジェンキンスは、NFLの血統を持っている。2001年ドラフト2巡目でカロライナ・パンサーズから指名された父親は、パンサーズとニューヨーク・ジェッツで10シーズンにわたってプレーしていた。

身長約191cm、体重約136kgのジェンキンスは出足が速く、接触時に猛烈な力を発揮する頑健なディフェンダーだ。プレー開始後すぐに手で勝負することができるジェンキンスは、ブロッカーを巧みにコントロールし、シングルプロテクションをものともしない。成長への意欲を示しているジェンキンスは、堅実なスピンを含むカウンターの動きを身につけており、この分野のさらなる向上は、プロでも役に立つだろう。

努力を惜しまず、仕事熱心なジェンキンスは、しばしばケガを抱えながらも、この2シーズンで全29試合に先発出場してきた。

NFLキャリアを始めるにあたって最も懸念されているのは、ミシガン大学時代に欠けていたフィールド後方への突破力であり、大学での通算サック数は4回にとどまっている。理想的な体格ではないことから、オールプロには選出されないかもしれないが、ジェンキンスはミシガン大学の選手として最後に臨んだ2試合――カレッジ・フットボール・プレーオフにおけるアラバマ大学戦とワシントン大学戦――で最高のプレーを披露した。それらのパフォーマンスはジェンキンスがプロレベルで生産性の高いスターターになれることを示していたと言え、ジェンキンスはベンガルズですぐに交代要員の1人になるはずだ。

ベンガルズにとって運が良ければ、ジェンキンスは父親の足跡をたどり、10年にわたるプロキャリアを歩むことになるだろう。

【RA】